「都こんぶ」をおやつに、「自民党」の酸っぱい未来を憂う。

2009.10.11

営業・マーケティング

「都こんぶ」をおやつに、「自民党」の酸っぱい未来を憂う。

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

駄菓子の定番と言えば「都こんぶ」。年間1500万個も売れているロングセラー商品である。実は、この「都こんぶ」には、「元祖・都こんぶ」という競合商品があるのをご存じだろうか。

現在、「都こんぶ」シリーズは20種類。そして時代のニーズを的確に掴んだ「おしゃぶり昆布」シリーズは15種類。中野物産は、創業80周年を迎える今も、伝統的な味を守り続けると同時に、いつまでも新しい商品にチャレンジしていくと宣言されている。「元祖」がどちらかにこだわりより、常に、未来を見ている。

そして、この「都こんぶ」を、ぜひ見習って欲しいのが、、、現在の自民党である。政権を譲った民主党に対して「どっちが本物の保守か」という論争を挑んでいるようにしか見えない。それは、間抜けな「元祖」論争と同じである。

例えば、ラーメン店が「元祖」論争を続けると・・・その「元祖」という言葉は、そのラーメンの味や製法という、狭い業界の用語となっていく。だから、消費者から見ると、、、正しい価値判断の基準とはならなくなっていく。業界用語としての「元祖」に、何の魅力もない。

したがって政治の世界での「保守」や「革新」という用語も同じ。

業界用語である「保守」にこだわり続けると・・・自民党は、絶対に、立ち直れない。
「過去」にしがみついて確立するアイデンティティーは、「未来」に淘汰される。

自民党が、すっぱい懐かしいだけの政党にならないことを、「都こんぶ」をしゃぶりながら願う。

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中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

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