世界保健機関(WHO)では健康を「身体的・精神的・霊的・社会的に完全に良好な動的状態であり、たんに病気あるいは虚弱でないことではない。」と定義していますが・・・
すなわち、一時のトレーニング効果が一生涯にわたって残存することはなく、一時期どんなにトレーニングに励んでも、トレーニングを止めてしまったら、得られたトレーニング効果は消失してしまう・・・
いい換えれば、人間の身体はディトレーニングによって簡単に後戻りしてしまいます。
それは人間の心も同じで、トレーニングに対するモチベーションを、様々な心理的アプローチによって高めても、簡単に後戻りすることがあるのではないかと思うのです。
ただし、「身体」が後戻りするメカニズムと「心」が後戻りするメカニズムには決定的な違いがあり、「身体の後戻り現象」は、上述した通り組織(特に骨格筋)の可塑性によるものであるのに対し、「心の後戻り現象」は、例えば脳組織の可塑性によるものではなく何か違ったファクターが存在し、そのファクターこそが「スピリチュアル」なのではないかと私は考えています。
スピリチュアルは日本語で「霊的」等と訳されますが、著名な精神科医である斎藤学(さいとうさとる)先生は、スピリチュアルを「世界観」と捉えています。
つまり、スピリチュアルヘルスとは健全な世界観を指し、個々の世界観が健全でなければ、健全な心も生まれない。
よく、「改心」という言葉を耳にしますが、本当の改心とは世界観を変える事なのではないか。
そう考えた時、クライアントのトレーニングに対するモチベーションを高めるためには、クライアントのトレーニングに対する世界観を変えなければならないということが理解出来ます。
そして、クライアントの世界観が変われば、フィジカルもメンタルも健康になれる・・・
我々パーソナルトレーナーはそのような視点に立ちパーソナルトレーニング指導に当たらなければならない・・・
そう思っています。
つまり、我々パーソナルトレーナーはクライアントのスピリチュアルヘルス、メンタルヘルス、フィジカルヘルスを良好な状態に保つように導いていかなければならないと思うのです。
では、一体、どのようにしてクライアントのスピリチュアルな部分、すなわちクライアントの世界観にアプローチしていくのか・・・
これが難しい課題なのですが・・・
また日を改めて考察したいと思います!
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2009.10.02