要素分解は半端にやってもね・・・。ブランディングを批判する

2009.09.26

営業・マーケティング

要素分解は半端にやってもね・・・。ブランディングを批判する

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

企業の目的は儲けることですね。基本、そうです。ただ、儲けるまでのプロセスを分解する作業も必要です。儲けるまでの因果関係を分解して、中間に目標変数を規定することは大事は大事です。でもね、ちゃんと使いこなしているでしょうか?

 まあ、「自社がアクションをした時に、買う準備が出来ている顧客を創り出す活動」と言う人もいて、それならまだましではあります。前提の儲けを出すというところにまだつながります。

 でも、本当に自社から買う準備、現金でもキャッシュカードでもいいけど、買うというアクションをする準備ができている顧客を創り出せてるの?と思ったりします・・・。

 買う、お金を払うという結果に結びついていない言い訳としてブランディングという言葉を使うのは、アーカー先生に悪いように思いますけどね。

 ある企業から買う準備が出来ている顧客を創り出せていなければ、そのブランディング活動は無意味で、失敗ですよね・・・。

 ある会社にとってブランドを作る、ブランディングとは、リソース入力量が増えたかのようにすることで。

 それは確かに、購買準備ができている顧客を増やすことかもしれんけど。

 いつになったら、準備が出来て、いつになったら入金してくれて、アウトプットが増えるのですか?

 というのは、すごーくまっとうで、大事で、でも忘れがちなことだと思うのです。

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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