花王のWebサイト、 ‘GO GO pika★pika MAMA’ - ゴーゴー ピカ★ピカ ママ - は、2007年4月に開設された、 新米ママさん向けのネットコミュニティ。 (以下、「ピカママ」)
つまり、3人に2人は、
なんらかのコメントを投稿したということです。
(逆に言えば、ROM:Read Only Memberは3人に1人)
アクティブな人がそれだけ多く
存在したということですね。
一方、お尻フキのコミュニティでは、
ユーザーが別のユーザーを説得するという
現象が見られました。
あるメンバーが、
“花王のお尻フキは、
フタが固くて開けにくい・・・”
と問題視する投稿をしたところ、
別のコミュニティメンバーが、
“花王さんのことだから、
むしろ簡単に空いてしまわない
ようにあえて固めにしてあるのでは・・・?”
などと援護するような発言があったそうです。
また、お尻フキにはトイレに流せるものと
流せないものの2種類あるそうですが、
コミュニティで得た知識を元に、小売店に対し、
ないほうの製品を置いてくれるように頼む人が
現れました。
つまり、消費者が花王のセールスマン
の代わりをしてくれたわけです。
以上のように、花王では、
「ピカママ」の運営を通じて、
ネットコミュニティがもたらす
マーケティング効果
をきっちり検証し、製品づくりに
反映させているのですね。
そういえば、花王のWebサイト(全体)は、
(株)日本ブランド戦略研究所の
「Web Equity(ウェブ エクイティ)2009」
の「再訪問意向ランキング」において、
トイレタリー・製薬業界で
No.1
になっています。
以前、同社に転職した元同僚も言っていましたが、
消費者と真摯に向き合い、目先の利益を追わず、
腰を据えて取り組む生真面目な社風がWebサイト全体、
そして
「ピカママ」
にも現れているようです。
*以上の内容は、
‘ad:tech tokyo 2009’のセッション、
『広告主によるブランドコミュニティの必要性』
(2009年9月2日5:00pm-5:55pm)
における石井龍夫氏(花王株式会社、Web作成部長)
のプレゼンテーションを元にしました。
*GO GO pika★pika MAMA
- ゴーゴー ピカ★ピカ ママ -
http://www.c-player.com/pikamama
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2009.11.03
2010.07.31
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。