今日は、プレゼンやスピーチで緊張してしまう人に向けて、処方箋になるかもしれないことを書いてみます。もしも、効果があったらうれしいです。
さて、先日「緊張してしまいます」と言っていた人がいたので、そういう人への処方箋でも書こうかな、と思います。
緊張に対処する精神論と技術論があると思います。
昔は緊張して困りました。今でもけっこう緊張しますが、相当ましです。
ある時から、だいぶ緩和しました。それは精神論的なことがわかってからですね。
緊張するのはなぜか?
「自分を今の自分よりよく見せようとするから」だと私は思います。
でもね、今の自分を出せれば、なんとかなるものです。いや、なんとかなるぐらい練習しておかないとだめですよ。練習しないでうまくやれるなんていう人は、天才です。そんな人のことはいいのです。
私は新卒の頃、クライアント向けの説明をはじめてやらせてもらえることになった時、すごく嬉しかったですね。だから、朝の7時~9時ぐらいに会議室に1人で篭って練習していました。
今でも、カチプレをやる場合は練習します。
一生懸命練習している人を見ると、うれしくなりますよね。
で、その練習した分が、本番で出ればそれでいい。
確かに、自分の中にあるなにかを引きずり出す感覚もなくはないです。でも、それは緊張するとかしないとか、そういう次元より先にあるものです。
緊張する、しないという次元にいるのであれば、練習した時の自分を出せるようになること、それが大事です。
で、自分以上のものを出そうとしない。今の自分よりよく見せようとしない。
今の自分を認めてあげることを自分に対してすること。自分以外の何者かになろうとしないことですね。
ちょっとそれますが、練習するとき、モデリングという手法があります。プレゼンを上手くなりたい時、上手い人をモデルにする。例えばオバマ大統領とか。で、その人をイメージしながらやると、意外とうまくなったりする。
そういう練習をするのは別にいいことなんですよ。大丈夫ですよね。
さて、お話しを元に戻すと、緊張しちゃう、しない、という次元にいるのならば、自分を良く見せたいというところを手放すというお話しが大事ですね。
でもね、もし、自分がプレゼンしないといけない場合、10分前にガチガチに緊張してしまっている。そんな時、どうすればいいのか?
「今の自分よりいい自分をみせようとしない」という精神論は説明しましたが、実際に緊張した状況になってしまったら、そういう精神論を唱えても無力ですよね。
で、そういう時に何をすればいいのか?
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2010.10.27
2011.05.04
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。