【夏の雑信】休暇中にワーク/ライフバランス問題をこんな目線で考えてみました。
こんにちは。本サイトへの記事投稿は約3週間ぶりとなります。
それにしても、この夏は、よく遊びました。
そして、よく働いた。
働いたというより、次の“働く種”がたっぷり湧いてきました。
私の2007年8月のカレンダーは、
初旬に著書の刊行があって、そのあいさつ回りがちょこちょこ、
そして講演やセミナー開催が計3回、
依頼原稿の締め切りが数本入っているだけです。
なので、外向きには、実質、総計で7日間程度しか労働をしていないのではないかと、そんな感じです。
その他の時間は、避暑旅行に出かけたり、
山に入ってトレッキングをしたりキャンプをしたり、
自宅オフィスでごろごろしたり、
図書館にこもったりと、まぁ、そんな感じの日々でした。
傍からみれば、「開店休業」状態で、同情をかう場面なのかもしれませんが、
本人からしてみれば、さにあらず、
「半閉店フル操業」状態なのです。
休暇として旅行をしていても、山にこもっていても、
アタマが空っぽになって、すっきりするそばから、
その真空状態が、次の仕事の着想をどこからか吸い寄せて、湧き立たせてくれる状態に
自然となってしまうのです。
私は、常に手帳を傍に持ち歩いていますが、
アイデアメモは、休暇中であろうと、仕事中であろうと、それに関係なく書き積もっていきます。
そうした次々と湧いてくるラフアイデア、着想・構想、およびそれらを深掘りする作業で
この8月は、実に「フル操業」だったのです。
・・・・これは、いわゆる「仕事バカ」な状態なのでしょうか?
あるいは「仕事中毒症」「仕事依存症」なのでしょうか?
いや、私にとって、もちろん非日常の空間での休暇はおおいに楽しいものです。
家族との時間も楽しんでいます。
仕事の犠牲として、何かを切り捨てている現実はありません。
私生活も楽しい、仕事も楽しい。
(苦労や心配事は絶えませんが)
私生活・人生の活動の中で、仕事を想い、
仕事の活動の中で、私生活・人生を想う。
私にとって、「仕事」と「私生活・人生」は、2分法で分割し、
「ON/OFF」でとらえられるものでないと感じています。
ニュアンス的には「顕在/潜在」といった表現になろうかと思います。
東洋哲学の概念で当てはめれば「空」(くう)です。
つまり、私にとって、仕事と私生活・人生は、空の状態で渾然一体化していて、
たまたま今のこの活動や思考は、仕事のことが顕在化している状態だとか、
私生活のことが潜伏化している状態だというふうなとらえ方です。
両者の間に明確な境界線も引けませんし、引く必要もありません。
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2007.08.30
2007.09.04
キャリア・ポートレート コンサルティング 代表
人財教育コンサルタント・概念工作家。 『プロフェッショナルシップ研修』(一個のプロとしての意識基盤をつくる教育プログラム)はじめ「コンセプチュアル思考研修」、管理職研修、キャリア開発研修などのジャンルで企業内研修を行なう。「働くこと・仕事」の本質をつかむ哲学的なアプローチを志向している。