選考を通過したいときに、相手に伝えたい「熱意」。 しかし 「あなたのことが好きです!」 と強く言うだけでは、相手は振り向いてくれません。 大切なのは「自分がいかに相手の役に立てるか」を伝えること…。 “熱意”に自己満足してはいけませんよ、とくに若い人!
このところ、とあるプロジェクトを一緒に運営するために、かなりの数の大学生の書類審査、および面接を1人で行っていました。
誰一人として“熱意”が感じられない人はいないほど、頑張り屋さんが応募してくれたと感じています。
元Z会受講生も多く、Z会への愛着もひしひしと感じました。
しかし、こちらとしては「選考」しなければいけません。
そして「選考」で通過するには、その人から発散される熱意の多寡では決まりません。
「行おうとしているプロジェクトで役に立ってくれる人材かどうか」
その一点を見極めるために、審査を行うわけです。
どれだけ「自分に熱意があること」を熱っぽく語られても、審査する側に嬉しい気持ちを届けるだけで、審査の判断基準とは余り関係がありません。
自分で感じている熱意は、あくまで自分の基準であって、他人の基準ではないですから。
熱意に自己満足しちゃいけないんです。
そして、本当に熱意のある人は、「熱意」を「他人に伝わる形」に変える努力に怠らない…あるいは、自然に相手のことを考え、熱意を行動に移すことができるようになっています。
根本にある思想は「相手のためになってナンボ」という考え方。
自己満足の熱意押し売りくんとは、やっぱり違うんです。
「Z会をずーっとやっていました!だから是非このプロジェクトをやってみたいんです!」
…ありがとう、気持ちは受け取るけれど、プロジェクトにあなたはどう貢献するんですか?
「NPOに所属しボランティア的に働いています、将来は多くの人の役に立ちたいと思っています!」
…素晴らしい心がけですね、で、このプロジェクトにはどのように役に立ってくれるのかな?
「このプロジェクトにかかわることができたら、以前から自分の思っていた○○を反映させたいんです!」
…うん、その気持ちはわかるよ、けれど、プロジェクトは、あなただけのものじゃないからね。やることをしっかりやってから反映させましょうね。
「他の用事をすべて断ってこのプロジェクトに専念します!」
…とってもありがたいですね、ですが、他の用事を断らなくても、あなた以上にプロジェクトに貢献してくれる人のほうがありがたいですからね。
繰り返しますが、熱意はありがたいんです。
ただ、自己満足が出すぎちゃっていると、上記の「 」ような発言につながり、それは相手に評価されませんよ、ということですね。
夏から秋口にかけて、就職活動をスタートさせる大学3年生も多いかと思います。
第一志望の会社に熱意を伝える…大事なことですよね。
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