~高度成長からバブルを駆け抜け、さらなる未来へ~ 1980年~90年台にかけての日本経済のバブルが膨れ上がって破裂前後の頃の、筆者のドロドロの商社マン生活の実体験をベースに、小説化しました。 今も昔も変わらない営業マンの経験する予想を超えた苦楽物語を、特に若手営業マンに対して捧げる応援メッセージとして書きました。
宮田は、カタログを示しながら必死で説明を続けようとした。
「知ってるよ。それ、大和工業炉さんのだろう。昨年開発が終了した
というやつだろ。そんな今さらカタログ読まれても。いらん。
いらん。 興味なし! もういいだろ。忙しいんだよ。
それより、あんた関さんと一緒にやっている新人さんっていったね?
関さんに、例の件よろしくと伝えといてよ。」
「例の件とは何でしょうか?」
「あんたには関係ない。それだけ言えば彼ならわかるから」
まるで、虫けらを見るような扱いにショックを受けたのであった。
< 全く宮田という自分というもんをぜんぜん認めてもらてない。
大日本商事の社員なんやからもうちょいましな応対してくれても
ええやん・・・>
お客様と会話をするきっかけを作ることが如何に難しいのかを
初めて認識した宮田だった。
次回に続く。
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商社マン しんちゃん。 走る!
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