ホンダ「インサイト」でロングドライブ!実用燃費/使い勝手は!?(2)

2009.05.28

営業・マーケティング

ホンダ「インサイト」でロングドライブ!実用燃費/使い勝手は!?(2)

ITmedia ビジネスオンライン
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自動車業界に逆風のニュースが多い昨今、明るい話題を振りまいているのが本田技研工業のインサイトだ。“カジュアルなハイブリッドカー”として登場したインサイトの実力は、いかほどのものなのか。GWに高速道路のETC割引を利用して、仙台から東京までロングドライブ。特徴的なメーター周りも動画で紹介しよう。[神尾寿,Business Media 誠]

東京~仙台往復の実用燃費は19.7キロ/L

 それでは、高速巡航が中心となった東京~仙台の実用燃費はどうなったのか。

 結果から述べると、インサイトのECUが計測した実用燃費は19.7キロ/Lだった。カタログ燃費の30キロ/L (10・15モード)や26.0キロ/L (JC08モード)には及ばないが、白状すれば筆者はこのロングドライブで、エアコンやオーディオは積極的に使い、高速巡航では意図的にハイスピードを維持した。経済速度でエコ走行したわけではなく、むしろ“積極的に走った”結果なので、実用燃費は十分に良かったと言えるだろう。

 なお、別の日に都内で1日乗ったときの燃費は19.8キロ/Lだった。その日は休日だったが、都内は比較的混雑しており、ストップ&ゴーが多いという道路環境。モーターアシストやアイドリングストップの効果が得られやすいという状況だった。

 こうして見ると、インサイトはハイブリッドカーが得意とする市街地走行だけでなく、高速巡航のロングドライブでも著しく燃費が悪化しないことが分かる。今年はETC休日割引の恩恵で、長距離のクルマ旅行をする人も増えると思うが、そういった用途でもインサイトはエコロジーかつエコノミーな選択肢となりそうだ。

インサイトはファミリーカーとしてもイケる!?

 筆者はGW中の1週間、東京~仙台の往復に限らず、インサイトを積極的に使ってみた。蛇足になるが、ロングドライブ以外の利用シーンで感心したところもいくつか紹介しよう。

 まず、意外に使い勝手がよかったのが、リアのカーゴルームだ。インサイトはカーゴルームの下にバッテリー類を搭載しているため、荷物はほとんど積めないかと思いきや、これがけっこう実用的に使える。旅行用トランクはもちろん、クルマに積むのに難易度の高い「幼児用補助輪付き自転車」も余裕をもって収まった。しかもハッチバックなので開口部が広く、大物の荷物も積み下ろしがしやすい。これならばファミリーカーとしても合格点だろう。

 また助手席の妻に評判がよかったのが、交差点で止まる度にエンジンが停止するアイドリングストップだ。これはプリウスにも搭載されている機能だが、信号待ちでエンジンの振動と音がなくなることは、慣れるととても心地よい。

 そして、忘れてはならないのが、ホンダの純正カーナビである「インターナビ」の快適さだろう。インターナビは独自の渋滞情報サービスを用意しており、サーバー側からの情報で的確に渋滞を避けていく。さらにインサイト向けの機能として、エコ運転を支援する「ティーチング機能」や、パソコンからエコドライブ状況を把握する機能まで用意された。インサイトの魅力を5割増しくらいしてくれる装備である。インターナビの価格は、カーナビとリアカメラ、ETC のセットパッケージで24万9000円。最近話題のPNDと比べれば高いが、サーバー連携で機能やサービスが向上していくことを考えると、むしろお得感がある。

次のページプリウスとは違う世界観で勝負するインサイト

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