【ぶれない仕事観シリーズ】先が読めないから行動を起こせない、のではなく、行動を起こさないからいっこうに先が見えてこないだけの話だ。
人生とは奥深きかな、
初速度と打ち出し角度の数値さえ与えれば、
着地場所と着地時間が確実に算出できる物理運動とは違うからです。
仮に、万が一、すべてのことが想定どおりにいったとして、
「そんな想定の範囲内」の人生などどこが面白か、です。
私はキャリア設計すること、自己分析することが無意味だと言っているのではありません。
ときに結果が予測できない未知の世界に身を投じ、
揺らぎながら、もがきながら状況をつくり出していく、
そうしたたくましさこそ、机上の設計や自己分析よりもはるかに大事だといいたいのです。
小賢しく効率的に振舞おうとするから、かえって不安になって縮こまる。
まずはいいから「撃ってみろ!」。
そうすれば「狙う的」は行動の後に見えてくる!―――
従業員・部下にこう勇気づけるのが、経営者・上司のよい助言というものです。
人生・キャリアの選択に“あらかじめの正解値”などない。
その後の奮闘でそれを「正解」にできるかどうか―――それがあなたの人生力・キャリア力です。
【すべてのビジネスパーソンへの問い】
□5年後・10年後の姿が思い描けないことを「悪いこと・情けないこと」だと感じてしまっていないか?
□おぼろげながらでも「想い」を抱き、行動で仕掛けているか?
□過去3年間を振り返ってみて、未知の中から自分の道筋ができてきたなと思えるか?
【経営者・上司・人事の方々への問い】
□自己分析やキャリア設計をやらせることがキャリア形成支援だと思っていないだろうか?
□行動で仕掛けることを奨励しているだろうか?
□みずからが積極的に未知に飛び込み、状況をつくりだすことを背中で示しているだろうか?
*詳細の議論は
刊行間近の拙著『ぶれない「自分の仕事観」をつくるキーワード80』にて
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【ぶれない仕事観をつくる】
2009.05.27
2009.05.18
2009.05.13
2009.05.11
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2009.04.27
キャリア・ポートレート コンサルティング 代表
人財教育コンサルタント・概念工作家。 『プロフェッショナルシップ研修』(一個のプロとしての意識基盤をつくる教育プログラム)はじめ「コンセプチュアル思考研修」、管理職研修、キャリア開発研修などのジャンルで企業内研修を行なう。「働くこと・仕事」の本質をつかむ哲学的なアプローチを志向している。