ヒトには、必ず思考のクセや先入観、思い込みなどがあると思うのです。 この思考のクセというヤツが仮説には大敵ではないかと思うのですね。
2)対立概念:これは明確に対立する2つに大きく分解できます。
ex. Yes ←→ No
3)時間軸:時間の経過を一定の幅で分解します。
ex. '07年 / '08年 / '09年 / '10年
4)プロセス:時系列的視点からフローやプロセス毎に分解します。
ex. バリューチェーン = 仕入 → 製造 → 物流 → 販売 → サービス
5)カテゴライズ:大まかに同質なものをまとめてグルーピングします。
ex. 3C分析 = 市場・競合・自社
6)マトリクス:上記の切り口を組み合わせるとマトリクスになります。
ex. 成長マトリクス
このように、すでにフレームワーク化されているものも多いですよね。
フレームワークは、この分解の技術によって俯瞰思考を持つことを
目的としているものが多く存在しているのです。
■ オプション評価
このロジックツリーで「可能性のある仮説」が列挙されました。
しかし、これでは、そもそも生産性を上げ、スピードアップを図るために、
仮説を立てているのに、むしろ時間がかかってしまいますよね。
【参照記事】仮説構築の技術(1) ~なぜ仮説思考が必要か?~
そこで必要なのが、オプション評価です。
ロジックツリーで可能性あるオプションを列挙した目的は、
あくまで「思い込みを排除するため」であって、
「何から何まで考えること」が狙いではありません。
可能性を評価して、プライオリティをつけ、
考えなければならないことを絞り込みましょう。
「PCのトラブル」というテーマで考えるなら、
ハード面なら、この症状は「インタフェース」がおかしい時の症状だ、、、
また、ソフト面だと「環境設定」の可能性が高い、、、
でも、そもそもネットワーク面で、社内のLANのトラブルもあり得る、、、
といった具合です。
「ここが怪しい!」とアタリをつけることが重要なんです。
やはり、ここでも「Quick & Dirty」ですね!
ここまで、仮説構築の技術について、いくつかご紹介してきましたが、
フェルミ推定:そもそもどうやって変数に代入する数値を特定するの?
とか、、、
オプション評価:各オプションに、どうやってプライオリティをつけるの?
という疑問が残ります。
いよいよ具体的な仮説を立てるための本質的技術に入っていきましょう。
、、、というところで、次回に続きます。(^^)
株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
(初回2009年4月3日INSIGHTNOW!掲載)
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仮説構築の技術
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