“コミュニケーション”は、戦略を現場に浸透させるために、上下(幹部と部下)の認識の共有化のために、あるいは横(部門間)の連携強化のために、最も重要な要素です。 ただし、そういったことを重々理解している企業においても、なかなかベストな状況を作り出せていないのが“コミュニケーション”の特徴であります。 今回は、この原因である2つのポイントに対して、すぐに実践できる解決の方向性を考えてみたいと思います。
こういった【場】で、戦略に対する理解度の確認や、それを実現するための具体的なアクションについての認識を深めていくことが本来の目的を達成することにつながるのではないでしょうか。
もうひとつは、“コミュニケーション”の必要性に対する認識のズレです。いわゆるビヘイビアの部分になるのかも知れません。
「さすがにこのことについて部下は理解しているだろう」というタイプと「徹底的に確認しなければ部下との理解度は共有しない」というタイプでは圧倒的に前者が多いように思いますが、この必要性に対する認識を後者のタイプの考え方におくことが必要です。
「クライアント先にヒアリングにいった後に部下の作成した議事録のポイントがずれている」「同じ本を読んだのに注目しているポイントが違う」というように、同じものを見たり聞いたりしているのに理解度が全く異なっていたという経験はありませんか?
これまでに積み上げてきた知識も違えば経験も異なるのですから、これはある意味当然のことだと考えなければいけません。そう考えれば、「クライアントはこう言ってたけど、君はどう考えた?」「この本について自分はこういう感想を持ったけど、君の感想は?」という具合に、その都度の“コミュニケーション”を常識としてとっていくことは不可欠だと思います。
“コミュニケーション”において重要な「仕組み以外の【場】の設定」および「常識化させるべきビヘイビア」は、後の『HRM』と『OB』を定着化させる段階で大きな武器になります。
これを機会にあらためてチェックしていただければと思います。
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