10/1の内定式も終わり、続いて2017卒就活が始まりつつあります。 「超売り手市場」の16卒就活のトレンドは大きく変わらない情勢ですが、就活時期変更など、予期しない事態はいくらでも起きることでしょう。何よりこれから就活を始める学生にとって、最初に??立ちはだかる関門に「自己分析」があります。先輩たちも皆、悩んできた自己分析。しかしその実態は・・・
・自己分析という呪縛?
私が学生だった時代には聞いたことが無かった「自己分析」という言葉が、今の就活では欠かせません。
自分のキャリア、将来設計と、自己をどう一致させるか、自分自身を掘り起こす自分の「軸」を探すことというようなのですが・・・・しかし私のところに個人相談やセミナーを受けに来る学生と接していると、あたかもセンター入試のような、「汎用型」モデルとしての自己分析、というものがあるように誤解していると思えてなりません。
始めにツッ込んで起きますが、何だよ「軸」って?
よく聞く言葉ですが、何となくわかるようなわからないような、しかしそれがないとビジネスの世界で生きる資格がないような恐ろしげな響きもあります。就活学生からは「自己分析が足りないのですが、どうすれば良いですか?」と聞かれうことも多々あります。しかし「足りない」ってわかるくらい分析出来てれば十分じゃないの?と思うのでそう伝えてもそんな答えでは満足してもらえません。
・何のための自己分析か
私は「戦略的就活」として、その目標設定を最重要視する方針を常に勧めています。
何のための自己分析なのか、もう一度答えを出してもらうのです。その理由が明確に述べられる学生であれば、自己分析を深めるのは意味があるでしょう。しかし、何だかわからないけど就活塾やら就活サークルで、若手サラリーマンの講師や就職に成功した先輩、ある時は「就活のプロ」と呼ばれるベテラン就活生から指摘を受けるということです。
フー、何だよ「就活のプロ」って?と思うのですが、ネット社会の今は、そうして就活知識豊富な人間はそれなりに尊敬されたりもするのです。まー異性と付き合ったこと無い高校生がファミレスのドリンクバーで、「知識だけ」ある仲間から間違ったレクチャー受けて「ホントかよ、スゲーっ」と言ってるのとたいしてレベル違わない気もするのですが。
「もし絶対一人選ばなきゃならないとしたら、山本美月と桐谷美玲どっち?」みたいなハナシですね。
違うかな?(露骨に個人的趣味が入っててすみません)
・真の目的
元に戻しますと、私はその目的もわからない、なおかつ企業から求められてもいない「自己分析」等必要ない、といつも話しています。そうなんです企業は別に「自己分析結果をESに記載せよ」などと要求したりしません。企業を選ぶ際に何らかの基準がいることは間違いありませんが、それは単にイメージだったり、あるいはお金(給料)だったり、カッコよさそうな会社名だったりオフィスだったり、きっかけは何でも良いのです。
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2015.10.16
2015.11.05
株式会社RMロンドンパートナーズ 東北大学特任教授/人事コンサルタント
芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。