ありそうでなかったのが公共サービスでのネット活用。法や規制があるため自由競争のメカニズムが働きにくい分野で、あえて勝負を賭けるのがヨセミテだ。旅行者のための画期的なサービスサイト『フォートラベル』を立ち上げ、新たなステップに踏み出す津田全泰社長のビジョンに迫る。
~特集インタビュー~
「日本初、なぜヨセミテはネット公共サービスに取り組むのか」完
【Insight's Insight】
敬意を込めて全「泰」主義と名づけたい。社会全体を見据えながら、誰もが泰然自若、ゆったりと安らかに暮らせるように。幅広く大きくやさしく人の暮らしをサポートするサービスを提供する。津田全泰氏の考えである。
とはいえ決してボランティアではなく、きちんとしたビジネスとして成立させる。なぜなら、ビジネスとして成立することがユーザーから本当に支援されている証となるから。そして自らの行為をビジネスと定義することで、価値/対価バランスを強く意識し、それが結果的には事業の継続性につながる。世の中の人の役に立つことをするのなら、継続しなければ意味がないのだ。
ネットビジネスに関わる人たちは、ともすればガツガツ獲物を狙い、ひたすら突っ走るイメージがあった。これをネット第一世代・オオカミ型人間だとすれば、津田氏は自ら「ひつじ型人間」というように、あくまでも自然体である。でありながらネットは必ず世の中を善くする、そのために自分はビジネスを行うという信念も持っている。
前々回ご紹介したメモリ・大川弘一社長も含め、日本の経営者に新しいタイプの人たちが登場しつつあることを強く感じる。
◇インタビュー:竹林篤実/川村真理 ◇構成:竹林篤実
◇フォトグラファー:村山裕章 ◇撮影協力:㈱オンボード
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FMO第19弾【株式会社ヨセミテ】
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