時代が求めるパーソナルブランド(2)

2007.06.27

組織・人材

時代が求めるパーソナルブランド(2)

増田 崇行
株式会社クエストコンサルティング 代表取締役

注目を集める「パーソナルブランド」について、時代背景を概観しながら、パーソナルブランドを構築する意味とは何か? を考えていきます。

300万人にも迫るといわれる派遣社員の職場での影響力は大きい。
派遣社員それぞれのパーソナルブランディングが注目されているのだと思う。

紹介予定派遣や偽装請負問題など、派遣社員を取り巻く環境は複雑化している。

正社員に比べて選択される機会の多い派遣社員ではあるが、契約期間の延長、契約社員、正社員への登用においても、企業の選別の眼は光っている。

企業は、人材ポートフォリオという考え方により、正社員、非正規雇用の職員を問わず、人材の能力やキャリア志向、働き方に応じた人材マネジメントに軸足を置き始めている。

なんとしても引き留めたい人材とそれ以外の人材を分けて管理しているのだ。

すべての従業員を同じように処遇する経済合理性は見当たらないからである。

人材の流動化が進み、個人と組織との契約概念が多様化するいま、
「自分はなぜ選ばれているのか?」を真剣に考えるべき時が来ている。

(つづく)

<参考文献>
「ハイコンセプト」
(ダニエル・ピンク【著】 大前研一【訳】 2006年 三笠書房)

「パーソナルブランディング」
(ピーター・モントヤ、ティム・ヴァンディー【著】 本田直之【訳】 2005年 東洋経済新報社)

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増田 崇行

増田 崇行

株式会社クエストコンサルティング 代表取締役

2006年5月に株式会社クエストコンサルティングを設立しました。 組織人事領域におけるプロデューサーとして、クリエーターとのコラボレーションによりユニークなサービス、ビジネスを開花させてきました。今後も「Quest for the Human Brightness」をコンセプトとして、インパクトのあるサービスを開発しご提供することで、人と組織の本質的価値の向上に貢献できたらと考えています。

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