経済新聞や経済の雑誌、様々な企業業績を見る限り、残念ながら世界的な不況に突入していることは間違いがないようですね。 ただ、「不況だ!」と騒ぎ立てている周りに影響され、勝手に「不況だ」と感じ、根拠なく周りに喧伝するのは避けたいものですが。
本投稿記事は、毎日更新中のZ会ブログ
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の話題を元に、本サイトの読者層に合わせた形で修正しております。
日本の株価は2003年夏頃から、ゆっくりゆっくり上昇してきました。
少なくともバブルの頃ほどの急激な上昇ではなかったのは確かです。
「山高ければ、谷深し」。
逆に今回のようにゆっくり上昇したときには、落ちるのもゆっくり…ということをフツウは考えるものですが、残念ながらとらぬ狸の皮算用となってしまい、今年1年の株価の下落率は相当に激しいものでした。
思えば、2003年からの株式上昇は
・金融・不動産関係の上昇(2003年後半)
・全般的な上昇(2005年後半)
・外需産業の上昇(2006年末~2007年前半)
が大きく、「公的資本注入による建て直し」という明確な分岐点があった金融以外で、ずっと好調を維持していたのは外需産業(株価だけではなく、売上・利益の上昇についても)。
上昇局面もあったとはいえ、「小売」を代表にした内需については、プチバブル状況だった不動産を除き、そこまで景気のいい話は聞こえてきませんでした。
たまたま財務諸表を目にしていた企業で、調子が良かったのも、国外売上比率の高いところが多かったですし。
そんなわけでここしばらく、日本経済が少しずつよくなってきていたのは、外需主導だったことは間違いありません。
内需がなぜ伸びないか。
表面上は明らかですよね。少子高齢化で人口が増えていないのですから、需要が伸び悩むのはアタリマエです。
自分達が食べていくために、外需依存に拍車をかけてしまったこの数年。
そのため、「バブルの教訓」を生かし、無茶な投資をそこまでしていないはずの日本自身に原因がなくても、アメリカ発の恐慌に巻き込まれてしまっても致し方のない話です。
これから日本経済が浮揚するためには、内需拡大。
これしかないと思っています。
そのために何が必要かー僕の中では「教育」の果たすべき役割が最も大きいと思っています。
※後編に続きます。
内需拡大、カギは教育
2008.12.30
2008.12.30