最近、さまざまなフリーペーパーを目にするように なってきましたね。 特に、駅構内や街頭で配布する無料誌が 雨後のたけのこのように出てきてます。
これらの無料誌のレイアウトやコラムの文字数(800字)を
見ると、『R25』のスタイルを真似したものが多いようです。
街頭配布型としてひとつの成功モデルを作った『R25』が
スタンダードとして見られているということでしょう。
さて、無料誌についてのネット1000人調査の結果を
かいつまんでご紹介しておきたいと思います。
(日経産業新聞、2007年6月15日)
・最近3ヶ月以内に読んだ人は64.4%
・一番よく読まれた媒体(閲読率)は、
1位:「ホットペッパー」(46.7%)、
2位:「ぱど」(26.9%)、
3位:「タウンワーク」(24.1%)
4位:「R25」(16.8%)
ホットペッパーが圧倒的に多いですね。
配布スタッフが駅前などでかなり強引に配ってますから、
到達率が高くなるんでしょう。
しかし、最近のホットペッパーのタウンページ並の厚さは
どうにかならないんでしょうか。
あまりの厚さに、そもそも受け取る気にならないし、
もらってもめくる気がしない・・・
好きな人にとっては、あの分厚いページを
じっくりめくるのが楽しみなのかもしれませんが・・・
・満足度の高さ(満足+まあ満足)の1位:「L25」(84.6%)
「R25」の姉妹紙である「L25」閲読率では8%程度でしたが、
20-30代女性ターゲットのこれまでになかった切り口(R25的な)
が受け入れられたことがわかりますね。
・無料誌を読む理由のトップは、
「お得な情報が手に入るから」(65.7%)、
2位は「暇つぶしになるから」(%明示されていません)
・無料誌を読まない理由は、
1位:「不要な情報が多い」(31.2%)
2位:「捨てるのが面倒だから」(24.2%)
3位:「大きかったり、重かったりして邪魔だから」(12.9%)
自由回答では、「もっと小さく、軽くしてほしい」との
要望が多かったようですが、おそらく「ホットペッパー」
に向けられたものでしょうね・・・
日本生活情報紙協会の調査(06年)によれば、
発行されている無料誌は都市部を中心に1,200誌、
年間総発行部数は約100億部に達するようです。
インターネット上のデジタルメディアが浸透しつつある一方で、
従来ながらのアナログな情報誌の存在感が高まっているのは、
ちょっと不思議ですよね。
紙媒体の持つ携帯性の高さ、手軽さには、
デジタル機器はまだまだかなわないから、というかも
知れません。
蛇足ながら、
私のお気に入り無料誌は、
「R25」は別格として、50代男性が対象の
内容がしっかりしてますし、つくりにもお金をかけています。
当誌は、東京都心の限られた地下鉄駅でしか配布されていません。
配布部数は10万部台のようです。
「R25」以上に、すぐになくなってしまいます。
ただ、果たして事業としてペイする(している)かどうか、
疑問です。コスト的に厳しいように感じます。
廃刊にならないことを願っています。
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2007.12.25
2008.03.04
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。