宅配注文サイトといえば「出前館」。全国で8,100店以上の飲食店が出店する「出前館」は今や、出前のポータルサイトとして揺るぎないポジションを確立している。6年前、どん底状態で同社を引き継ぎ、見事に上昇気流に乗せた中村社長の秘策を伺った。
そう話す中村氏の顔は、決して困った表情ではなく、むしろうれしそうだった。
~特集インタビュー
「『出前館』、日本最大の飲食店注文サイトへの苦難の道」完~
『夢の街創造委員会株式会社関連リンク』
・夢の街創造委員会株式会社
http://www.yumenomachi.co.jp/
・デリバリー総合サイト【出前館】
http://demae-can.com/
・テイクアウト・お持ち帰りなら【予約館】
http://yoyaku-can.com/top.php
・壊れた!助けて!困った!時には【駆けつけ館】
http://kaketsuke-can.com/
【Insight's Insight】
実は出前館がスタートした直後から、その存在は一部ではいち早く知られていた。筆者も話を聞いて、確かにおもしろいビジネスだと思った。時はまさにネットバブル全盛期である。誰もが口を揃えたようにネットを使えば世界を相手にビジネスができると考えていた時代に、ネットを使ってあえてエリア限定のビジネスに挑む発想は、極めてユニークに映ったのだ。
しかし、ビジネスとして果たして成功するかどうか。ビジネスモデルは確かにおもしろいが、出前をしている店すべてを全国から集めてくるなんて、とても小さなベンチャー企業にはできっこないと危惧したことも事実だ。これが仮にNTTがやるというのなら、まず間違いなく成功すると考えただろう。すなわちNTTクラスの企業が、マンパワーをはじめとする総力を挙げてかかるなら実現可能なビジネス。出前館のビジネスモデルについては、そんな判断をしたのだ。
しかし、だからこそ中村氏は勝機を見たのではないか。誰もがあり得ないと考えるなら、当分は誰も真似てはこないはず。時間を稼いでいる間にある程度のシェアを押さえてしまえば、二番手が追ってきた時点ではすでに脅威にはならない。
結果的には現状が、中村氏の判断の正しさを証明している。とはいえ、一軒一軒、店を回っての勧誘作業は、それをやったものしか理解できないハードなものだったはずだ。地道に、苦難の道を乗り越えたからこそ競合恐れるに足らずという言葉が出てくるのだろう。
「負けたら終わりなのではない。諦めたら終わりなのだ」と語ったのは、かのリチャード・ニクソン元・米大統領である。この言葉を文字通り地で行き成功した事例、それが出前館なのだ。
(インタビュー:竹林篤実/坂口健治 構成:竹林篤実)
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