断食すること=人生の「無駄」に気づくこと

2008.07.30

ライフ・ソーシャル

断食すること=人生の「無駄」に気づくこと

唐澤 理恵
株式会社パーソナルデザイン 代表取締役

日ごろから「食べること」つまり「栄養を取り入れる」ことばかりしている私たち。でも気がついてみれば、いつのまにかメタボ体質。健康のために栄養を取り入れたはずなのに、それが病を呼び起こすことになるとは・・・。仕事も体も一度そぎ落としてみれば、いろいろな無駄が見えてくるのでは・・・。

【断食する前の毒が蓄積した状態】
脳・・・1日60gのブドウ糖で十分働く脳ですが、このストレス社会では脳そのものの栄養効率が落ちているようです。

脂肪・・・毎食たっぷりの食事から入り込んだ有害金属や化学物質が体脂肪の中に蓄積します。それが脂肪の燃焼を妨げることに!

肝臓・・・最大の毒消し臓器である肝臓は、暴飲暴食でフル稼働。疲れがたまって解毒力が落ちています。

腸・・・最大の毒出し臓器のはずが、宿便がたまることで悪玉菌が繁殖し、逆に腐敗物質を放出し始めます。

【断食している真っ最中】
脳・・・たまっていた体脂肪が分解し、「ケトン体」という成分ができます。糖分が不足した脳がこのケトン体を利用し始めることで、α波が増え、気分爽快、ストレスをも気にならなくなります。

脂肪・・・体脂肪が分解して「ケトン体」ができ、断食中の脳の栄養源になります。また有害金属や化学物質が尿や便、汗となって体内に排出されます。

肝臓・・・お酒だけでなく、油ものや有害物質が入ってこなくなるだけに最高の休肝日。毒消し効果が回復します。

腸・・・空腹が続くとモチリンというホルモンが分泌され、強い煽動運動を起こし、胃腸を大掃除します。

『日経ヘルス』2005年6月号に掲載された断食中の尿中の水銀量は普段の3倍ほどになるようです。しかも、免疫の強さを表すNK細胞活性を調べると断食中に正常化する結果が九州大学久保教授により発表されています。さらに癌に侵されているラットに抗がん剤を投与する際、断食をした後で投与する場合としない場合とでは生存率が大きく変わるという研究結果もあるようです。

さて、この断食体験の結論として言える事を我流にまとめてみました。

1.食物自給率が低い日本と叫んでいる割には無駄なものを輸入し食べすぎ。栄養過多による病こそ、人生の無駄といえる。

2.からだの中に十分使える栄養源が存在している。宝の持ち腐れほど無駄なことはない。

3.無駄なストレスが脳の効率を下げている。ストレスを感じないようにするには、無駄な食べ物を食べないこと。これこそが人生の「無駄」を避けること。

4.からだの無駄な脂肪や毒素がそぎ落とされれば、無駄な過剰ファッションも必要なし。

5.無駄な仕事に気づく研ぎ澄まされた感性が人生の「無駄」をも排除する。

断食明けに面白いことがおきます。それはこれまで食べていた無駄なものを食べなくなり、必要なものだけ欲するようになるのです。香りにも味にも敏感になります。

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唐澤 理恵

株式会社パーソナルデザイン 代表取締役

「自分らしさをデザインする。」をコンセプトに、独自のパーソナルアイデンティティ分析を基に業界・業種・役職に合った「自分らしさ」をスタイリスト、ヘアデザイナー、ボイストレーナー、演出家ほか各種スペシャリストとともに演出をサポートしています。ビジネスパーソンのためのパーソナルプロデューサー、が肩書きです。

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