現在、ちょっと夏休みをいただいている。日ごろ家族サービスをないがしろにしているので、夏休みぐらいは少しとって、しっかりやっておかないとと思ったのだ。 しかし、その夏休みをめぐって世間が少々かまびすしい。
では、筆者は夏休み短縮に全面的に賛成かといえば、「条件付きで賛成」である。
まずは、児童・学生の本分は勉学だろう。その根幹たる学力が低下しているのであれば、しかるべく手段を講じて是正するべきだ。それが夏休み短縮であったとしても。
このテーマで筆者が何を言いたいのかといえば、物事の重要度をきちんと把握して、慣例にとらわれて必要な対策を怠らないようにすべきだということだ。この夏休み問題だけでなく、ビジネスの現場でも同じようなことが起こっていないだろうか。慣例にとらわれて、必要な改革のメスが鈍ることはないだろうか。身の回りを少し見直してみたい。
ちなみに、筆者の「夏休み短縮の条件」とは、宿題の加減だ。短縮した夏休みの中で山ほど宿題が出たら、それはさすがにかなわないだろう。児童・学生個人の自助努力を促すのも教育には大事なことだろう。しかし、学力回復のための効果・効率をあげるのであれば、教師がしっかりとした指導をするべきなのだ。改革には正しい手段を適用しなければならないことは、これもまたビジネスの世界と同じことである。
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2008.08.01
2008.09.23
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。