教員といっても1講座だけを担当する兼業の非常勤なのだが、今の大学で4年も担当していると大学関連のニュースには自然と目がいく。そんな中で、ちょっと気になり、期待したい記事があった。
さて、そう考えると、都心回帰した大学の周辺には数多くの企業が存在する。地方大学からすると贅沢な環境だ。学生の確保や企業としての人材確保といった目的はないにしろ、実施する意義はあるはずだ。外部から講師として学生と接してみると、学生は実際のビジネス現場にいる講師の話を新鮮に思い、学ぶところが多いという。講師としては前述の通り「教えるということは、学ぶこと」になる。企業から派遣される講師にも貴重な機会になるはずだ。だが、そうした結びつきはどの大学ともまだまだ一部にしかすぎないのが現状だ。
外部環境の変化は内なる環境を変革するチャンスでもある。大学も外部に向けた改革を徐々に行っている過程ではあるが、物理的な大きな変化である「都心回帰」には期待したいと思う。
また、今後機会が広がれば、多くの人が非常勤講師やゲストスピーカーとして、学生と触れてみることをお勧めしたい。繰り返すが「教えるということは、学ぶこと」である。難しいことではない。イギリスの作家・オリヴァー・ゴールドスミス (Oliver Goldsmith:1730~1774)は「言葉で説教するよりも、あなたの生き方そのものがより良い説教となろう」という言葉を遺している。生のビジネス体験が貴重なのだから。
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2008.07.30
2008.08.01
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。