【軽井沢発】職場がほぼ単一民族で構成される国内企業も、ヒトの「ダイバーシティ(多様性)・マネジメント」が決して無視できない時代になってきました。
また、何かと話題の多い「ホワイトカラー・エグゼンプション」ですが、
これも、“原則論の狙いとしては”、
仕事を効率的に済ませられる人は済ませてしまって、
余った時間を公私どちらでも好きなことに使ってください、
という働き方の多様性を促し、
労働生産性を高めるための一策という側面があります。
最後に、3つめに関して:
これは典型的には、
優秀な女性人財を確保せよということで、
産休・育児制度の充実や、
出産・子育てのために退職していった人の再雇用、
場合によっては、在宅勤務で仕事を任せることを含め実行することです。
このように企業は、ヒトを採用し、保持し、活用するためには
もはやダイバーシティ(多様性)を無視しては
立ち行かない状況になってきたといえます。
旧来のように、終身雇用を約束して、
会社の求める“均一な働き方”を強要して、
年功序列ヒエラルキーフォーメーションを敷く、では、早晩、限界がきます。
これは、「軍隊行進型」の働き方でした。
他方、
ヒトの多様化、およびヒトの働き方の多様化がうまく許容・促進された下では、
「仕事は舞台化」します。
つまり、会社側は、さまざまなプロジェクトを設定します。
プロジェクトはいうなれば“舞台”です。
そして、その舞台に魅力を感じた多種多様な働き手たちが寄ってきて
チームができあがる。
そして、個々は多種多様な働き方で、
個々に最大限の力を発揮する形で踊りだす。
それは、言うなれば、
映画会社が、作品Aや作品Bというプロジェクトを立てて、
あとはプロデューサーや監督、俳優、脚本家、照明、事務処理、広告といった職務担当を社内外から集めて、多様な契約、多様な働き方で掌握し、
作品づくりをするという形に近づいたものでしょう。
実際、人財に強い企業をみてみると、
次々に社内外に魅力的なプロジェクトを設定できること、
そして、そのプロジェクトに
多様な能力人財たちを招集して組織化できる力(=『組能力』)を
もったところだと思います。
*おまけ写真:
きょうの屋外特設デスクと散歩途中の雲場池のモミジ新葉
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2007.10.09
2008.03.27
キャリア・ポートレート コンサルティング 代表
人財教育コンサルタント・概念工作家。 『プロフェッショナルシップ研修』(一個のプロとしての意識基盤をつくる教育プログラム)はじめ「コンセプチュアル思考研修」、管理職研修、キャリア開発研修などのジャンルで企業内研修を行なう。「働くこと・仕事」の本質をつかむ哲学的なアプローチを志向している。