「思えばなる方式」からの脱却

2007.05.22

営業・マーケティング

「思えばなる方式」からの脱却

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

昨日ちょこっとご紹介した、 「マーケティング・リテラシー」 (プレジデント最新号(2007.6.4)  「ビジネススクール流知的武装講座」) について、ちょっと内容が難しくなるのですが、 記事全体のポイントをまとめておきます。 (私の方で、多少言い回しを変えたり補足説明してます)

(1)仕組みとしてのリサーチ・プロセスの確立
   (リサーチに基づいたマーケティング決定)

(2)マーケターとリサーチ担当との良い緊張関係

(3)リサーチ標準(手法、プロセス、基準)の維持

さて、石井先生は、日本企業では、ことのほか

「思えばなる方式」

が評価されると指摘しています。

「マーケターもデザイナーもクリエーターもリサーチャーも
侃侃諤諤議論しながら一緒にやれば何とかなる」

というやり方のことです。

しかし、良い商品を作りたいと思う人が集まって、
良くない商品が生まれているのが現実。

「これだけ複雑になった現代のマーケティング世界では、
 思えばなる方式だけで渡っていけるほど簡単ではない」

と、石井先生はバッサリ。

売れる商品づくりに本当に役立つリサーチを行うためには、
「思えばなる方式」からの脱却が必要でしょう。

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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