自身の作品「陽だまりをつくる家」を通じて、真夏に得られる快適さを検証しました。
一昨年に手がけました「陽だまりをつくる家」。
計画では断熱と快適さの関係性を探り、色々な仕掛けを取り込みました。今年ももうすぐ暑い夏を迎えますが、昨年の夏を経験した実体験を元に、夏と断熱と快適さの関係性を検証してみました。
陽だまりをつくる家のコンセプトと完成写真
陽だまりをつくる家の現場レポート
①真夏の昼間
新築時に各部屋へエアコンを取り付けています。しかし、今年の夏はほとんど利用していないそうです。休みの日など一日家にいるときでも、窓を開ければ風が通る場合が多いそうで、35℃程度の日でも風があれば何とか過ごせるようです。住宅が密集したエリアで風を通すのは難しかったのですが、中庭と吹き抜けを利用して上手く風が昇ってくれているようですね。
2階、3階は1階に比べて気温が高いだろうと心配していましたが、その分風の通りが良いので、実際お邪魔するとそんなに暑さは感じません。
さすがに35℃を超えて、しかも風が無かった数日はエアコンを使用したそうです。
②真夏の夜
寝室は風向きによって涼しかったり暑かったりしているそうです。
寝室内にも北面の高い位置に換気窓をつけてますので、うまく作用すればいい風を得られるのですが、主寝室はベッドの近くに窓が無いため、風がベッドの上を通ってくれないんだそうです。これは、今後の設計への改善点ですね。
平日窓を閉めて仕事に行かれるため、家に戻ってきたときはさすがに蒸し風呂状態なのは否めないようです。しかし、窓を開けると風が暑さを逃がしてくれるようですよ。
後半につづく
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シキナミカズヤ建築研究所
陽だまりをつくる家
2008.06.26
2008.06.26