~スタートアップ期(2年間)に生じる壁と対策~ 会社とは何か、事業とは何か、お金とは何かといったことをお話したいと思います。 私は起業を決意して、行動を起こし、何度も何度も失敗を繰り返し、ようやく2年を乗り切った新米の経営者です。まだ成功しているわけではありませんが、私がなぜ起業をし、何に失敗し、何を学んだのかについて率直にお話することで、皆さんの将来の糧にしていただければ幸いです。
例えば、最近、個人的に取り止めた意思決定がありました。引っ越しです。オフィスの引っ越しは、固定費の構造を大きく変えるため、きわめて重要な意志決定です。いい物件が見つかったのですが、土壇場で止めました。物件が悪かったわけではない。単に選択肢を出し切っていないと感じたからです。不動産業者がたまたま紹介してくれた物件で即決していいものか、と。
直感を信じて上手くいく場合もありますが、経営者のあり方としては良くないと思います。「直感でいいと思った」では、カリスマ経営者ならまだしも、周りに説明がつきません。私は、直感よりも事実を重視します。
日ごろから、論点を4つ、選択肢を4つ出し、○×をつける。小脳を使った経験的判断をしないことです。いつも大脳を使ってゼロから考えます。意思決定を失敗しても、理論化して説明できるようにすることが大事です。そもそも考えることを習慣づければ、意思決定の失敗は減っていくと思います。
数ヶ月前に、事務職の募集をかけたのですが、採用は大成功でした。それは、30人に会い、解析して出した結論だからだったと思います。友達を採用してはいけない。つまり近場にある資源を有機化して、事業に持ってこようとしてはダメです。
どんな場合でも、意思決定はとことん納得するまでやらなければなりません。ただし、最後はハートで決めましょう。右脳左脳をフルに使って考え、キャッシュフローとのバランスを考えながらも、ハートで意思決定します。これが意思決定のあり方だと考えています。
~4章に続く~
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