マクドナルドのトレーに張ってある紙に、「食育」について、里中満智子さんのマンガによる解説がありました。いわゆるファーストフードの代表、マクドナルドが食育!?それはどんな意味合いがあるのでしょうか?
今後、マクドナルドが食育的な商品を出してきたら、業界が一気に変わってしまうとは思いますが・・・。
ただ、今の、低価格、季節限定の高価格商品、セット販売による高粗利という路線と、食育的なお話しはどう両立させるのかはよく見えませんけどね。
統合できたらすごいストラテジストですけどねー。
CSRをしばらくやったら、昔から食育に力を入れていましたぐらいのことは言えますよね。いつ、あまり健康的とは言いがたい商品をセブンイレブンのように?売りつくすのかはわかりませんが・・・。まあ、いつまでそういう選択肢を先延ばしにできるか?という論点は非常に興味深いです。
いわゆるオプションのお話しですね。
ただ、強い者は強い。戦略的自由度はとても高い。大量のキャッシュとナンバーワンという地位さえあればなんとかなる・・・。ブランドエクイティでやっている企業イメージの連続性の議論は何なんだろう、と思ったりもします。もし、マクドナルドが転換したとして、ブランドの学者さんはなんというのか楽しみではありますが・・・。
ロッテリアが絶品チーズバーガーを出しているのも、昔から考えたら想像がつかないですけどね。
でもね、思うのです。
マクドナルドのソーシャルバリューってなんだろう?、と。
安い価格で食べ物を提供している?ちょっと嫌味に言うと、安い価格で、食べながら友達としゃべれる場を提供している?
でも、あんまり健康的な食べ物でもないことはみんな知っている。
その罪滅ぼし?としてのCSR?食育?
ナンバーワン企業は「牛歩」ができる。プラグもできる。(ふたをするという意味で、強者先行の戦略の意味)
いつまで牛歩するのかは知りませんけど。
企業経営に、ノブレスオブリージなんて、ないのかもしれませんけど。
キャッシュフローの最大化とは別軸で、何か社会的ビジョンを持って欲しい。
CSRという意味でもなく、ソーシャルマーケティングという意味でもなく、普通に事業コンセプトとして、事業の提供価値として持って欲しいと思うのです・・・。
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2008.06.11
2008.07.02
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。