第一生命保険のアンケートにおいて、男の子のなりたい職業として2位に「学者・博士」が入りました。 “おおっ!わが子が学者になりたがっている!でも今のままの成績では…。やっぱりお金をかけても家庭教師にじっくり面倒を見てもらおう!” 家庭教師は確かに高額で、その分つきっきりで面倒を見てもらえますが…
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ゲンダイネット、5月8日付の記事を引用します。
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第一生命保険が先日発表した子どもアンケートによると、男の子の「将来なりたい職業」は、野球選手に続き、2位に“学者・博士”が入った。学力アップのために家庭教師の需要は高まるばかり。「ウチの子にも」なんて教育パパもいるだろうが、近年、家庭教師を巡るトラブルが続出しているから要注意だ。
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2位に“学者・博士”が入った事実はあるものの、その後の文脈
“学者・博士”になる→(そのために)家庭教師を雇う
という部分については否定的ですね、僕は。
事実として、そう考え、行動する両親がかなりの数でいるのかもしれませんが、“学者・博士”を目指すのを応援するために家庭教師を、なんて、正直本末転倒です。
学者や博士になるために一番大事なのは、自学自習して問題解決できる自分になること。
ですから、本気で学者や博士を目指す際、そのためのソリューションとして両親が提供してあげる「学習手段」として良いのは
1.参考書や問題集での学習を薦める
2.通信教育(「自分の解答があっているかどうか」の部分だけ他人によるチェック
3.塾・予備校
4.家庭教師
という順に、個別性や先生の関与度が低いほどよいんです。
実際に子どもが飛躍するためには。
ちょっと考えればわかりますよね。
他人が助けてあげる度合いが必要以上であるほど、自学自習の姿勢は身につかないわけですから。
もちろん、「子どもの学習動機付け」の部分に特化して家庭教師の利用する、など、家庭教師の使い方次第では、その方が学者・博士になるための近道を提供できる場合もゼロではありません。
しかし、一般に言われるところの教育パパゴンママゴンが提供するソリューションとして「家庭教師」を選んだとき、学者・博士になる後押しになることはほとんどないでしょう。
家庭教師を選ぶのであれば、学校の勉強についていけない人が補助的に学ぶ、補習目的として、が一番いいんです。
僕自身が通信教育をメインで提供している会社(Z会)を選んだのも、時や地域を選ばずに、自ら進んで学習する姿勢を応援できる「学習ツール」提供会社であったことが大きく、自ら進んで学習するような姿勢そのものを作るのが第一目的ではなかったからですね。
※個人的に、「学習姿勢の涵養」は自分自身で解決すべき問題であり、あるいは親御さんがやるべきことであり(小さな頃は「学校の先生」の仕事領域でもありますね)、それをお金を払って他人に委ねるのはとても抵抗があります。甘えが生まれるだけですから。
なので、自分自身の子どもには、そこまでやってもらう校外学習手段をまず選択させないと思います。
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