2️⃣これからの時短コスパAI仕事術―昭和・令和・未来のビジネス《第2章》

2026.04.29

仕事術

2️⃣これからの時短コスパAI仕事術―昭和・令和・未来のビジネス《第2章》

富士 翔大郎
人材育成コンサルタント、シニアインストラクター

前回、私はこう書いた。 昭和の会社は会議する。 ミライの会社はSWOTで会話する。 この言い方に、少し違和感を持った人もいるかもしれない。 SWOTは分析の道具じゃないのか。 会話するものではないのではないか。 フレームワークで話すなんて、少し堅すぎるのではないか。

地図がない会話は、たいてい長くて浅い


会議やチャットが長くなるのは、話す量が多いからではない。
地図がないからだ。

地図がないと、人は思いついた順に話し始める。

背景から話す人もいる。
結論から言う人もいる。
課題を話したい人もいる。
要望だけ先に言う人もいる。
競合の話をしたい人もいる。
社内事情を先に説明したい人もいる。

すると何が起きるか。

会話が広がる。
論点が飛ぶ。
同じ説明を何度もする。
聞き手ごとに解釈がズレる。
結局「で、何を決めるの?」となる。

これは珍しいことではない。
むしろ、会社の会話のかなりの部分がこれだと思う。

私は、仕事の多くは「難しいから止まる」のではなく、
整理されていないから止まるのだと思っている。

だからAI時代は、まず整理する。
しかもただ短くするのではなく、
どの地図で整理するかを決める。

これだけで、会話の質は一段上がる。

AIは「答えを出す機械」ではなく「地図をつくる機械」として使う


ここで、AIの使い方の話になる。

多くの人はAIに、答えを求めている。

何をすればいいですか。
どの案がいいですか。
これを要約してください。
メールを書いてください。

もちろんそれも便利だ。
でも私は、もっと本質的な使い方があると思っている。

それは、AIを
共通地図をつくるための補助者
として使うことだ。

たとえば相談したいことがあるなら、AIにこう頼めばいい。

* この相談をSWOTで整理して
* この企画を3Cでまとめて
* この課題を4Pで分解して
* この依頼を5W1Hで不足なく書き直して
* この説明をPREPで通りやすく直して
* この問題をロジックツリーで分解して

こうすると、AIは単なる答え生成機ではなくなる。
会話の前提を揃える道具になる。

私は、この使い方が広がると、仕事はかなり変わると思っている。

なぜなら、AIが人の代わりに考えるのではなく、
人同士が考えやすい状態を先につくれるからだ。

これは大きい。

フレームワークで会話すると、何が変わるのか


では実際に、フレームワークを共有地図として使うと何が変わるのか。

一番大きいのは、
会話の入り口が揃うことだ。

人は同じテーマについて話していても、入り口が違うと噛み合わない。
だが、最初に地図があれば、「どこから見るか」が揃う。

すると次の変化が起きる。

まず、理解が速くなる。
相手が何を言いたいのかを探る時間が減る。

次に、論点がズレにくくなる。
話があちこちに飛びにくい。

さらに、不足情報が見えやすくなる。
何が足りていないのかが、感覚ではなく構造でわかる。

そして最後に、判断がしやすくなる。
何を決めるべきかが見えやすくなる。

ここが重要だ。

フレームワークで会話することの価値は、
頭が良さそうに見えることではない。
判断コストを下げることにある。

私は、AI時代の仕事の生産性は、ここで大きく変わると思っている。

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富士 翔大郎

人材育成コンサルタント、シニアインストラクター

● 人材育成、DX・IT、コンサル、マーケの経験を踏まえて、人材教育の新たなアプローチを探求中 明大法なのに齋藤孝ゼミ🤣 教免3種ホルダー イノベーション融合学会専務理事 教育研究家、モノカキの時は、「富士 翔大郎」と言います。天才トム・ショルツの「BOSTON」と「マニュアル車」「海外ドラマ」をこよなく愛する静岡県民

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