一般職とマネージャーでは、仕事の量と質がまったく違います。多くの人が、一般職からマネージャーになったとたんに、これまでの仕事(タスク)のマネジメントが通用しなくなり、本来求められているマネージャーとしての結果を得ることができなくなるといったことが起きてしまいます。
ちなみに前述したミンツバーグは、マネージャーには、「フィギュアヘッド(組織の代表的な役割)」「リーダー」「リエゾン(リレーション構築)」「モニター(情報収集)」「周知伝達(情報共有)」「スポークスマン(情報発信)」「企業家」「障害処理(トラブル処理)」「資源配分者」「交渉者」の10の役割があるとしています。
仕事の内容や職種・業種によってもいろいろあると思いますが、役割の対象者となる人たち(経営陣や部下たち、そして家族など)のニーズを考えながら(できればコミュニケーションをとりながら)、自分自身の仕事や生活を振り返って、どのような役割があるのかを書き出してみましょう。
そして、役割の設定が済んだら、それぞれの役割を再定義し、目標を設定します。「組織の方向性を定める戦略企画者」という役割があるのであれば、どのような戦略企画者で、その目標は何かを設定します。たとえば、「会社のリソースを活かして新市場を開拓し、3年以内に10億円の売り上げを上げる」「広く社員からアイデアを集め、新事業の芽を1年以内に10個以上つくる」といった役割になるかもしれません。
このように、同じ「マネージャー」という役割でも、2段階の深堀をすることによって、やるべきことが明確になってきます。当然、役割はひとつではありませんので、同時にいくつかの目標を目指すことになります。そうすると、日常の仕事のほかに、役割から考えた目標が加わることになりますので、すべて遂行できそうにもないほどのタスクが生まれることになります。
ここで時間管理(優先順位付け)の出番となるのですが、ルーティンワークと役割からの目標、自分にとって本当に重要なことはどちらかを考えれば、何をやるべきかは、答えは明らかでしょう。
1週間の計画を立てるときに、週に何時間か、この役割からの目標達成のためのタスクを必ずブッキングします。自分自身との約束をつくるわけです。役割ごとの目標を達成し、責任を全うすることができれば、情熱をもって毎日を過ごし、思い描いている人生のビジョンに近づいていることを実感できるはずです。
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2009.10.27
2010.03.20