時間管理において、自分1人のマネジメントだけ行っていればよかったのに対して、マネージャーとなると、部下の仕事まで管理することが必要になります。
そこで、部下がまだ決めていないと言った際、「○○を目指すのはどう?」など、決して強要しないことです。その場では合意したとしても、結局はやらされ感を持ったままですから、実現することはまずないでしょう。また、ゴールイメージがあっても、想定しているゴールと異なる場合もあります。そのときも、「こうしたら?」と言わず、ゴール設定を任せることが重要です。自己決定してもらうことは、モチベーションに大きな影響を与えます。
そして、ゴールが決まれば「そのゴールに近づくために、どういうサポートが必要?」と聞きます。
ゴールにたどり着かないことが他者の責任(結果、マネージャーの支援がなかったからできませんでした)にならないように、支援内容に気をつけながら、できるサポートを決めます。
1週間単位での計画
ここでようやく1週間の計画ができる準備ができたことになります。自分のゴールに関しては、近づくためのタスクを、1週間に最低1時間は確保するようにしましょう。1週間のなかで成長に関するタスクがなければ、来週も同じ能力で仕事に対応することになります。つまり、今週も来週も出る成果は同じです。
部下に対する支援も、1週間に最低30分は確保しましょう。偶然サポートにつながったというタスクではなく、部下の成長を考えて計画を立てるということが重要なポイントです。つまり戦略的だということです。戦略(計画)を立てていれば、うまくいかなかったときは振り返り、戦略を変更することができますが、いきあたりばったりの行動では、それができません。
マネージャーの仕事で重要なことはバランスです。成果を出しながら、業務も効率化し、新たなチャレンジもしつつ、メンバーを成長させることも必要です。
日々の成果を出す活動は、計画を立てなくても、向こうからタスクが飛んできます。しかし、業務の効率化や新しいことへのチャレンジ、メンバーの成長のためのタスクは誰からも直接的には指示はきません。計画を立て、スケジュールに落とし込まない限り、実行されることはありません。しかし、マネージャーの役割として担うべき事柄です。つまり、定期的なマネージャーの評価項目として必ず存在します。
1週間を計画するときは、活動のバランスを意識するようにしましょう。
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2009.10.27
2010.03.20