HCC:あなたにとって、価値ある時間を過ごすとは

 HCCとは、ハイクオリティ・コミュニケーション・ケーススタディの略です。今回は、頂いた質問をケーススタディとして扱います。

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 ぜひ、モチベーションの高いバイト君との出会いを大切にしてほしいと思います。そして、バイト君にとっても、学生時代の楽しい思い出となったらいいなと思います。

 折角ですので、今回はHCCの事例として、寺西さんとは別の観点から、少しお話したいと思います。

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 本題に入る前に、良好な関係を築くためのコミュニケーションで心掛けなければいけないことをお話します。

 「他人と過去は変えられない。変えられるのは自分と未来だけ」と言ったのは、カナダ出身の精神科医エリック・バーンでした。

 他人を自分の思いどおりにコントロールすることは不可能です。そこに拘ることは、余計なストレスを抱えることになります。さらには、思うどおりにならない相手を憎む感情を抱くことにもなりかねません。

 たとえ、相手(バイト君)のことを思ってのことだとしても、相手を自分の思いどおりに変えようという発想は捨ててください。

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 ご質問の文中で私が気になったキーワードは、「モチベーション」「効率的な仕事」「時間価値」の3つです。

 しかし、私はこれらのキーワードの意味を知りません。正確に言えば、「おそらく、私が考える3つのキーワードの意味と質問者の考える3つのキーワードの意味は違うだろう。従って、私は質問者が語る3つのキーワードの意味を知りません」ということです。

 今回のケースで注目しなければならないのは、私や質問者の考える3つのキーワードではなく、バイト君が考える「モチベーション」「効率的な仕事」「時間価値」です。

 それでは、これを踏まえて本題に入りましょう。

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 先に、他人の行動はコントロールできないと言いました。しかし、自分の行動は、自分さえ腹をくくれば、いつだって実行できます。

 たとえば、
 指示命令の仕方に問題があるのなら→→→伝達の方法を見直す
 人件費を減らしたいなら→→→出来高払いに給与体系を変更する

 質問者がどういう立場なのかわかりませんが、バイト君に改善を促すのと並行して、バイト君にどうなってほしいのか。それを実現させるために、自分の権限の範囲内で自分にできる行動を考えてみてください。これは、バイト君の仕事を質問者が抱え込むことを言っているのではありませんので、誤解しないでください。

 それでは、バイト君との話し合いの場面に移りましょう。ポイントは、「自分(質問者)にできること」と「相手(バイト君)の考える3つのキーワード」です。

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