ビジネスの世界では「レバレッジ効果」という概念があります。レバレッジ効果とは、金融商品でもよく使われる言葉ですが、「テコの原理」のことです。つまり、小さい力で大きな効果をもたらすという意味で、時間管理に置きかえると「少ない時間でより大きな成果を出し、さらに有効な時間の投資を行う」ということになります。
時間は誰にでも平等で、1日24時間です。しかし、その時間の使い方によって、成果には大きな差が生まれます。多くの場合、成果に違いが出た場合は、ビジネススキルの差や人脈の差によって生まれるとされますが、「スキルや能力の差だから仕方ない」との一言で片づけられないことも少なくありません。
時間管理というのは、効果的に、効率的に時間を使い(行動する)、最大限の成果を出そうとするものですが、「いつ、どのように行うか」によって、成果に違いが出ることが時間管理スキルを取り入れる大きな意味のひとつとなります。
ビジネスの世界では「レバレッジ効果」という概念があります。レバレッジ効果とは、金融商品でもよく使われる言葉ですが、「テコの原理」のことです。つまり、小さい力で大きな効果をもたらすという意味で、時間管理に置きかえると「少ない時間でより大きな成果を出し、さらに有効な時間の投資を行う」ということになります。
では、具体的にどのような行動や活動を計画すれば、レバレッジの効いたタイム・マネジメントといえるのでしょうか。いくつか挙げてみましょう。
能力を高める時間を確保する
レバレッジを効かせるために最も効果的なことは、当然のことですが、自分の能力を高めることです。ある意味、成果は「能力×時間」ですから、能力を高めることができれば、掛け算的に成果を伸ばすことができます。能力が9から10に成長すれば、100日で、100の成果を追加で得ることができるわけです。そのためには、日頃の忙しい時間の中でも、自分の業務に通じる知識やスキルを身に付ける時間を定期的に確保し、タスクとして計画することが大切です。
80:20の法則を活用する
まず想定時間の20%を使って80%を仕上げます。80%というのは、おおまかな方向性、概要、ストーリーができていることです。80%ができていることで安心感を持つことができますし、ストレスなく残りに注力できます。ただし、仕事のクオリティは残りの20%で決まります。本当の違いは細部(残り20%)にあることも真実を言い表していると思います。残り20%をどのように仕上げるか、改めて計画を立てます。
タスクを細分化し、付加価値要素を入れる
「企画書を作成する」というタスクだけを計画していると、必然的にこれまでのやり方で行ってしまい、以前のものとほとんど変わらないクオリティの企画書ができるでしょう。これまでとは異なるクオリティを出すには、「企画書作成」のための作業をこまかく分割し、その際にこれまでやってこなかったタスクを入れてみます。「第三者の意見を取り入れる」「統計データを探す」「フィールドワークを行う」など、新しい行動によって、これまでとは異なる結果になる可能性が出てきます。
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