今回のコラムでは、BtoBコンテンツマーケティングで必要は4つのコンテンツについてご紹介する。
2つの権利から導き出される4つのコンテンツ
それでは、この2つの権利に合わせた課題解決のコンテンツについてご説明しよう。「検索目的の決定権」と「欲しい情報の選択権」という2つの権利を軸にして考えると、下記のような4つのコンテンツが導き出される。
これが、BtoBのコンテンツマーケティングで重要な課題解決コンテンツの「4つの方向性」である。
この4つの方向性を意識してコンテンツを作ることで、下記の課題を解決するコンテンツ作りに一歩近づくことができるだろう。
(1)どんなコンテンツをリードに提供すべきか設計ができない
(2)製品情報ばかりをコンテンツ化してしまい、本当に有益かわからない
(3)コンテンツの目的・役割が明確でなく、ただ垂れ流ししている
それではこの4つのコンテンツについて1つ1つ詳細をご紹介しよう。
なお、ご説明する上で、わかりやすくするために、ITソリューションの1つである「ワークフローシステム」を例にご紹介する。弊社、株式会社ALUHAが、アルハワークフローという製品を販売しているもの(現実には存在しない製品)とし、その製品のWEBサイトでどのようなコンテンツを配信するか?を例にご紹介する。
また検索者は「社内の各種申請業務」を現在、エクセルを活用して行っており、その申請業務の効率化が課題であると想定して、4つのコンテンツをご紹介する。
BtoBのコンテンツマーケティング「製品解決コンテンツ」
1つ目のコンテンツは、「製品解決コンテンツ」である。
「製品解決コンテンツ」では、自社製品(あなたの製品)で「ある特定の課題」を解決するための手順や方法を紹介するコンテンツとなる。
これは、製品を購入することで自分の抱える課題を解決したいと考えている検索者向けのコンテンツとなる。つまり、コンバージョンが発生する直前に近いコンテンツである。
アルハワークフローでいえば、下記のようなコンテンツになるだろう。
「アルハワークフローで社内の各種申請業務を効率化する3ヶ月のロードマップ」
3ヶ月間のどんな手順・プロセスで「社内の各種申請業務を効率化するか」を具体的に紹介するコンテンツである。当然、アルハワークフローを使うことが前提になる課題解決のコンテンツとなる。
BtoBのコンテンツマーケティング「製品選択コンテンツ」
2つ目のコンテンツは、「製品選択コンテンツ」である。
「製品選択コンテンツ」では、ある特定の課題を解決するための製品群を紹介するコンテンツとなる。これは、(1)購入するかどうか検討中の検索者向け、(2)どこから買うか選択肢を作ろうとしている検索者向けのコンテンツと言える。
次のページBtoBのコンテンツマーケティング「非買選択コンテンツ」
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
BtoBマーケティング
2023.04.13
2023.04.22
2023.09.05
2023.10.15
2023.11.18
2023.12.02
2023.12.10
2023.12.23
2024.01.20
株式会社ALUHA 代表取締役社長
BtoBマーケティングコンサルティングを展開。大手IT企業、製造業を中心に、伴走型コンサルティングを展開中。リソースを効率的に活用し、最小限の工数で効果を最大化するコンサルが得意