トータルコストの最適化が企業を救う!

2008.04.07

経営・マネジメント

トータルコストの最適化が企業を救う!

野町 直弘
調達購買コンサルタント

よく色々なコンサルティング会社が “「トータルコスト」の低減を考えなさい”ということを言うと思いますが、 「トータルコスト」って何でしょうか? 一般的なコンセプトには重要なコストが含まれていません。

実際には新車の製造販売業者と中古業者は異なりますので、
単純には8万円のコスト削減にはつながりませんが、
現実的には車の部品だけを中古部品として
販売するようなマーケットは存在しますし、
一般的に新品の販売よりも中古品の販売の方が
粗利を稼げる事業であると言われています。
つまり時間当たりの製品価値を上げることで
実質的なトータルコストの削減が可能になるということです。

このように「コスト削減」を考えると
「コスト削減=コスト査定」「コスト削減=競争入札」
だけではないことは明確です。
またコストの最適化を考える上で
「トータルコストの視点」が如何に重要なのかが理解できると思います。

また「トータルコストの最適化」はサプライヤの営業との
勝った、負けたの視点を超えた仕組み作りで考えなければならなく、
返品や廃棄品の再利用、再販などは中長期的なリレーションを前提とした
サプライヤの協力がなければ実現できないことも明確でしょう。

一方で「トータルコストの最適化」はサプライチェーン全体での
ウイン-ウインシチュエーションを実現しながら
実行可能な方策であることもその重要性が高い理由であります。

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野町 直弘

調達購買コンサルタント

調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。

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