調達購買部門の主要な役割・機能は「サプライヤとの関係性づくり」です。 これを従来、サプライヤマネジメントと呼んでいました。 一方昨今の環境変化により、より戦略的な取組みである「戦略的サプライヤマネジメント」が求められるようになりました。 ここでは2回にわたって「戦略的サプライヤマネジメント」の説明をしていきます。
こういう環境変化によって、SIMやSPMで収集してきた情報の範囲が広がってきているのです。具体的には、先に述べたような、カーボンニュートラル、SDG's、人権DDへの取組み姿勢、BCP情報、紛争鉱物対応情報、関係性(姿勢)だけでなく、パーパスの共有度合、ECOVADISなどの外部情報などなど。また、調達購買部門やバイヤーとしての情報収集や評価ではなく、全社的観点でデータを効率的に収集・一元管理し、情報収集・分析・活用を進める必要がでてきているのです。
このような環境変化によって、従来のサプライヤマネジメントの取組みだけでなく、より進んだ「戦略的サプライヤマネジメント」が求められ始めたと言えます。
次回は「戦略的サプライヤマネジメント」が従来のサプライヤマネジメントとどこが違うのかを説明し、その取組みや導入の進め方について、理解を進めていきましょう。
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2009.02.10
2015.01.26
調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。