今年はエポックメイキングな年であり、ビジネスの現場での厳しさはかつてないものになるのだろう。 これまでのようにうかうかしていられない。先輩社員から見ても、新人とはいえ見る目も変わる。新人だろうがなんだろうが今すぐ提案力を磨いて勝負に出る必要があるのだ。
提案時も、謙虚に誠実に、相手を敬い、相手が聴いてくれる場づくりが必要だ。そのうえで、提案を受ける人が前向きに考えられるように、提案の目的や目指す姿を把握したうえで、場の状況に応じた信頼されうる態度をとる必要がある。
ニーズをもとにしたコンテンツ
提案するのだから、提案するコンテンツが主人公だ。コンテンツのクオリティの条件は都度異なるが、なによりも気にする必要があるのは、ニーズに則しているかどうかだ。
よくあるのが、「こういうのをやりたい」とソリューションありきで突き進むパターン。ソリューションというのは、ニーズと合ってはじめて成り立つものであり、ニーズが見えないままにソリューションを提案するというのは基本的にありえない。
まず必要なことは「課題は何か?」「解決したい問題は何か?」ということ。この問いへの答えがなければ、何も提案することはできない。
とはいえ、仮設としての「課題~ソリューション」を持たなければ、話は進まないもの。誰かと話をしているときでも、「ということは、こういうことか?」と想像しながら、自分のなかで仮説を組み立てるトレーニングを積むことも、提案力の向上に効果があるだろう。
表現力
表現力のなかでも、特に意識してほしいのが、文章力だ。ビジネスの現場で相手に何かを伝えるときには、メディアは何にせよ、文章で伝えることが大半となる。
読書離れが叫ばれている昨今、残念ながら若手ビジネスパーソンの文章力は、実はそれほど高くない。文章のクオリティが低いと、高い人格と能力を備えながらも、その高さは伝わらないどころか、むしろマイナスの印象を与えてしまう。
提案資料が独り歩きすることを考えれば、よくできた文章の提案書は書き手の知性を垣間見せる。その点、誰もが好んで使う、図版が豊富ないわゆるパワポ資料は、見た目は良いがメッセージ性は高くない。ほとんどは書き手の「自己満足」に終わる。
具体的な数値や事例も提案には必要なことだ。信頼性も上がり、具体的にイメージしてもらうための武器にもなる。
提案力を磨くには、まだまだ多種多様な方向があるが、1日も早く、自分の言いたいことを積極的に提案していこう。経験が何よりの成長の糧になるのは間違いないのだから。
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