プレミアムJIS構想に賛同いたします!

2022.06.22

経営・マネジメント

プレミアムJIS構想に賛同いたします!

野町 直弘
調達購買コンサルタント

今回は、グローバル調達のメルマガ執筆で著名な、岩城真さんがご提唱された「プレミアムJIS構想」について、共感いたしましたので、その内容を読者に共有すると共に、賛同を示します。

こういった環境下、「プレミアムJIS」といった規格で「日本連合」を束ねることで、結果として、日本製造業を復活させることは十分に可能だ。

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と言った内容です。

私も大学を卒業して以来、日本の製造業を中心に、特に調達購買部門のご支援を約35年ほど続けてきました。

JISというと当たり前の規格であり、戦後の復興期に粗悪品を排除するための規格であったと記憶しています。その後米国から導入したQC活動や、業務全体に範囲を広げたTQC活動などに拡大していきました。

このように日本の製造業の品質に対するプライオリティや、品質の維持に対してかけてきた労力やコストは多大なものだったでしょう。

近年、少なくない企業で、検査や品質に関する不祥事が取り沙汰されていますが、そのような
企業は一部であり、大手から中小企業に至るまで、日本製造業のQCDのQ(品質)重視の姿勢は、変わることがありません。

一方で、一般的なこの高品質を差別化する手立てが今まではなかったのです。もしくは、それを作ろうとしてこなかった、ことも事実でしょう。

日本企業は従来ブランディングが下手、とよく言われます。その典型的な事例が、この日本企業の高品質を可視化できておらず、明確な差別化ができていないことが、上げられます。

「日本の製品は長持ちする」「やはりXXはMade in Japanに限る」なんていう発言をよく聞きますが、これらは、過去においては神話にしか過ぎず、現代にいたっては都市伝説とか、迷信レベルの話でしか過ぎません。

「プレミアムJIS」構想は、日本製品や日本企業の高品質のブランド化、そのものと言えるでしょう。

昨今、SDG's、ESG投資、カーボンニュートラル、などのキーワードが当たり前のように企業活動の目的になりつつあります。日本では大手企業を中心に、これらの取組みについては、周りを見つつ、対競合で、先んじて取組み、各企業毎のブランディングにつなげようとしています。

このような取組みも、必要不可欠ではありますが、従来の日本の製造業の強みであり、唯一の
(といってもよいのでは)競争優位である、高品質をブランディングしない手はありません。
そして、それを可能とする「プレミアムJIS構想」に私は賛同致します。

読者の皆さんにも「プレミアムJIS構想」に賛同いただくと共に、ムーブメントにつなげていくための発信、共有を、積極的にしていただければ幸いです。

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野町 直弘

調達購買コンサルタント

調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。

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