オリンピック金メダル丸かじり事件で大批判を受けた後、自らがコロナ罹患で療養されていた河村名古屋市長も回復されたとのこと。コロナで何となくイメージが薄れたような気もするメダルかじり事件ですが、河村市長と同世代(単に年齢だけでなく価値観が似通った世代)は組織の幹部になっている人も多く、そんな人が採用面接でやらかすリスクが非常に高いことを証明しているといえます。
ハラスメントにならない発言なら良いのです。もちろん意図せず傷つけてしまう発言はあり得るかも知れません。しかしそうした心の機微にまで至らないハラスメントの境界線さえ守れば、そこから先は自分自身をやらかしから守れるのです。
逆に面接でハラスメント質問などぶつけられた側は、それで社風が理解できます。幹部が堂々とハラスメントを働く社風なのです。「たまたまこの人だけがヤバい人なのかも」ということはありません。会社組織は上位者がその空気感を作ります。ハラスメントを働くような人物が偉いポジションにいられる社風なのだと理解すべきでしょう。
その上で、自分の選択はそれで良いならGO、そういった企業風土は合わないならさっさと次に行けば良いのです。選考を受ける気がなければハラスメントに付き合う必要もありません。そのようなハラスメント質問に答える気がないことを伝えるか、面接を切り上げてしまえば良いでしょう。今の企業はコンプライアンスに反することは恐れますから、最大の反撃は打ち切りです。その会社とは縁がないと、きっぱりあきらめて、さっさと次を探しましょう。
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2022.01.31
2009.02.10
株式会社RMロンドンパートナーズ 東北大学特任教授/人事コンサルタント
芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。