一日の始まりは新聞を開くことから。それが自分にとっての習慣なのか儀式なのかわからないのだけれど、20年社会人をやっているがかなり染みついていると思う。そんな人は多いだろうと思っていると、昨今の若年層の新聞離れには驚かされる。それは海の向こうでも同じようだ。
米国の調査会社の発表は、次のように締めくくられている。<「新聞発行部数の減少は、必ずしもニュース読者が減っていることは意味せず、むしろ逆である」><新聞社にとっても「インターネットには、既存のブランドをさらに拡充し、新しい読者層にリーチできる機会がある」としている。>
確かに日本においても、朝日新聞、日本経済新聞、読売新聞の三社が共同で、各紙の読み比べができるニュースサイト「新’s(あらたにす)」http://allatanys.jp/index.html のサービスを開始した。読み比べというこのサイトは、正にインターネットの特徴を遺憾なく発揮したスタイルであることは間違いない。しかし、ともすれば、このサイトすら「三紙まとめてヘッドライン眺めて終わり」になりかねない危うさも秘めている。
新聞各紙が紙としてのメディアをどのように残していくのか。また、ニューズサイトをどのように展開していくのかも、我々読者の情報収集のしかた次第だろう。
忙しい毎日を送っている人も多い世の中だけれど、今よりもう少しだけ、新聞でも、ニュースサイトでも、丁寧に情報収集をしてもいいのではないかと思う。情報には蓄積効果もある。読み続けていれば、そこから新たな意味を発見できるかもしれないのだから。
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2008.03.25
2008.03.25
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。