世界的にファミリービジネス(同族経営)を研究する機関が! 良い面、悪い面、いろいろ!
いろいろなことに興味津々の私にとって
いろいろなところに顔をだすことは、人生の喜び。
そこで、昨年まで知らなかった情報のひとつをご紹介します。
世界的にファミリービジネスを研究する組織があります。
昨年の9月、欧州で開催されました
FBN(ファミリービジネス・ネットワーク)サミット世界大会に参加しました。
ファミリービジネスとは、つまり同族経営を意味します。
「ファミリーが経営に大きく関与するか、資本的に支配する企業」
といえるでしょう。
例えば、弊社も馴染みのあるイタリアの紳士服メーカー、
ゼニア(Zegna)もそのひとつ。
よく口にするカクテル、カンパリソーダで知られる、
カンパリ(Campari)もファミリービジネスです。
米国では、ウォルマート、フォード、
ドイツでは、BMW
フランスでは、ルイ・ヴィトン、ミシュラン、など多種多様です。
今回視察したイタリアは特にファミリービジネス大国であり、
上場企業の6割がファミリービジネスだといいます。
そのようなファミリービジネスの成長プロセスや条件、
次世代への起業家精神を育成する方法、
売却、ベンチャーキャピタルとの関係性、
事業承継などについて
イタリアのBocconi大学、フランスのINSEAD、アメリカのBabson等、
著名なFB研究機関が国際活動を行っています。
ところが、世界の主要国の中でも日本はファミリービジネスの割合が
全企業数の96.5%
(アメリカ:60%、イギリス75%、スペイン80%、イタリア95%)
を占めるというFB大国であるにも関わらず、
それらと該当するような研究機関が存在しないという現実なのです。
そこで、一昨年から始まり、今年は1月25・26日と沖縄で開催された
沖縄金融特区ファミリービジネスフォーラムがその研究の中心を担います。
早稲田大学博士課程で国際経営学研究に携わっている私個人にとっても
経営者のパーソナルデザインを主な事業とする弊社にとっても
非常に興味深い分野です。
最近、問題になっている不二家やパロマなどの不祥事。
これらは同族経営であったという皮肉ですが、
内部的に情報が滞る傾向にあるなど、問題は多いようです。
一方で、経営トップの決断も行動も迅速であるなどの良い面もあります。
研究すると興味深い点がたくさん。
私としては、顔を突っ込まざるを得ません。
ちなみに、次回は同族経営の方々の平均顔を添付いたします。
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2010.03.20
2015.12.13
株式会社パーソナルデザイン 代表取締役
「自分らしさをデザインする。」をコンセプトに、独自のパーソナルアイデンティティ分析を基に業界・業種・役職に合った「自分らしさ」をスタイリスト、ヘアデザイナー、ボイストレーナー、演出家ほか各種スペシャリストとともに演出をサポートしています。ビジネスパーソンのためのパーソナルプロデューサー、が肩書きです。