12月下旬、忘年会はピークを迎え、あちらこちらで酔っ払いのおじさんたちを目にする機会が増えているが、忘年会はどの程度存続しているのだろうか。また、この忘年会、どう活用すればいいのだろうか。
12月下旬、忘年会はピークを迎え、あちらこちらで酔っ払いのおじさんたちを目にする機会が増えているが、忘年会はどの程度存続しているのだろうか。
まだまだ多くの伝統的な会社で「忘年会」が行われているのだろうが、かつてほどは耳にすることが少なくなった。
忙しい人なら、自分の部署だけではなく、プロジェクトごとや取引先との忘年会など、12月はほぼ毎日という話もバブル期はよく聞いたものだが、そういう人は今どれぐらいいるのだろう?
このもはや懐かしい響きすらある「忘年会」に関して、昨年の調査ではあるが、田辺三菱製薬から発表されたアンケート調査(20歳~49歳 働く男女500名)の結果から見てみよう。
半数以上が「行きたい」?
調査結果では、「参加したい」が29.6%、「どちらかというと参加したい」が26.2%、これを100%からマイナスすると、合計44.2%の人が「参加したくない」もしくは「どちらかと言うと参加したくない」と回答しており、楽しいはずの忘年会に、実は参加したくないと思っている人がかなりいるということだった。
20歳から49歳までの調査なので、この結果は順当すぎるのだろう。逆に50歳以上の調査結果も見てみたいものだ。
しかし、逆に驚いたのは、20歳から49歳までの調査にもかかわらず、半数以上が、行きたいと思っていることだ。
私など、サラリーマン時代、会社の忘年会ほど参加したくないものはなかった。料理はまずいし、飲みたいお酒もない。上司の価値観を押し付けられるし、第一、自分の時間とお金が犠牲になると思えるのが本当に嫌だった。ところが、今でも意外にも参加したいと思っている人はいるものだ。部長さんは、安心して忘年会を開催してもらいたい。
では、この忘年会、仕事という観点からいえば、自らセッティングしてまで、積極的に参加すべきなのだろうか、必要最小限におさえてやりすごすべきなのだろうか。果たして忘年会はキャリアに影響するのだろうか。
仕事の能力と忘年会を考えた場合、ひとついえるのは、行きたい・行きたくないにかかわらず、仕事ができる人のほうが誘われる件数が多い。その仕事上、関係上、必要だと認められている証だといえる。
またコミュニケーション能力という観点でも優れている(一緒にいて楽しい)ので、そうした会に誘われる側面もあるだろう。要は、「あいつと一緒に飲みたい」と思わせるということだ。
また、忘年会といえども、ひとつのイベントだ。このイベントをどう仕切り、どうさばくかは、ビジネススキルと直結する。優秀な幹事が仕切った忘年会は参加して楽しいし、また参加したいと思う。
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