ロッテから横浜、メジャーリーグのメッツ、そして再びロッテという19年間のプロ野球生活。 その間にあった浪人期間にも野球評論家や大学院へ通いスポーツ科学を勉強するなど常に野球と接し自分を磨いてきた小宮山さん。 来年1月1日付けで母校、早稲田大学野球部の監督に就任するが、理論派監督の考える大学生野球とはどんなものになるのだろうか? TheNews Masters TOKYOのパーソナリティ タケ小山が迫った。
「勝つことよりも大事なことを学んできた」
「小宮山さんが目指すチームづくりとは?」とタケ小山。
「もちろん勝てるチームにしたいが、自分は早稲田で勝つことよりも大事なことを学んできたのでそれは譲れません」
大学時代は人間的に成長しなければならない期間なので「さすが早稲田出身だな」と他の社会人に言ってもらえるように育ってもらいたいのだと言う。
「その点だけは妥協はしません」との力強いコメントに小宮山さんのこだわりと信念が滲み出ていた。
小宮山さんが監督として選手に求めるのは"志"
「志は本当に大事で、こいつにだけは負けたくないという思いから努力をできる奴だけがユニフォームを着る権利がある」
実はこのインタビューは2018年ドラフト会議以前に行われた。
どちらかというと、小宮山さんは高校生からすぐにプロになるのはあまり賛成していないようだが、実力が伴っている上で尚且つ"志が高い"選手であれば、高校からプロへ行ったほうがいいと言う。
「いきなり活躍できるのはほんの一握り。打ちひしがれる運命にある選手を諭すことも大人の役目。プロになったその先の未来もこんこんと話さなければならない」だからこそ大学の4年間はとても大事だと言う。
指導者としては「ありがたいヒントを貰ったなと思ってもらえるようになりたい」。
これからの野球界について
柏レイソルの熱狂的なサポーターとしても知られる小宮山さんは、Jリーグの理事である。
野球界とサッカー界、互いによいところを吸収し合って日本のスポーツ界を牽引していかなくてはならない。
Jリーグはこれまでプロ野球を反面教師として手本にしてきた。年に2回程のオーナー会議で決まってしまうプロ野球に対して、サッカーはその都度公開しているので透明性が高い。見え方としてはサッカーのほうがスマートだ。
プロ野球はメディアに対してこの先どの程度ブリーフィングができるのかが大事になってくると小宮山さんは言う。
ところで、大学野球の監督を数年務めたとしてもまだまだ還暦前。その後について伺った。
「プロ野球界への復帰の可能性はあります。プロ野球の監督をやりたいと思うかもしれない。でもそれは、その時に熱意をもったオファーをしてくれるかどうかです」
小宮山さんを動かすのは条件ではなくて熱意。
だからこそ早大監督となったら、きっと熱意のある指導者となることだろう。来年からの早大野球部の変化に注目だ。
The News Masters TOKYO Podcast 文化放送「The News Masters TOKYO」
http://www.joqr.co.jp/nmt/ (月~金 AM7:00~9:00生放送)
こちらから聴けます!→http://radiko.jp/#QRR
パーソナリティ:タケ小山 アシスタント:西川文野(文化放送アナウンサー)
「マスターズインタビュー」コーナー(月~金 8:40頃~)
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