「グラスに入っているワインを見て”ああ、もう半分しか残っていない”と嘆くのが悲観主義者。”おお、まだ半分も残っている”と喜ぶのが楽観主義者である」。 イギリスの劇作家、ジョージ・バーナード・ショー(George Bernard Shaw:1856~1950)の言葉だ。同じものごとでも、オモテから見るかウラから見るかで大きく解釈は異なる。そして、その両面をためつすがめつ見ることによって正しい解釈に至ることができるのだ。
オモテとウラを考えるということは、実はマーケティング的にも極めて重要なポイントなのだ。環境分析の定番的フレームワークである”SWOT分析”。自社を取り巻く内外の環境を、外部環境の機会(Opportunity)と脅威(Threat)、内部環境の強み(Strength)と弱み(Weakness)に分けて分析していく手法だ。つまり、内外の環境をポジティブ・ネガティブに分けてみていくわけだ。一見簡単そうに見えて、実は難しいのが、ポジ・ネガの分け方だ。一つの事象を見て、これはポジティブなのか、ネガティブなのか迷うことがある。迷った末にどちらかに、入れ込む。すると、ものごとのもう一方の側面がすっかり抜け落ちるのである。ワインの例で言えば、分析は楽観的でも悲観的でもいけない。常にニュートラルな立場でものを見ることが必要だ。故に、機会とも脅威とも取れる事象はその二つのとらえ方を挙げておくことが必要なのだ。
弁護士は多すぎなのか、まだまだ足りないのか。道路特定財源はどう使われるべきなのかをここで論じるつもりではないのだが、異論争論大いに結構だと思う。
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2015.07.22
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。