ストロー廃止で何が変わる?マイクロプラスチックごみが警告する海洋問題(前編)

2018.08.02

経営・マネジメント

ストロー廃止で何が変わる?マイクロプラスチックごみが警告する海洋問題(前編)

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南青山リーダーズ株式会社

“災害”と言われるほど猛烈な暑さが続いている今夏。アイスコーヒーやジュースなど冷たいドリンクを飲むのにストローを使った人も多いことでしょう。 今、このストローが世界中で大問題になっていますね。 大手コーヒーチェーンのスターバックスは、現在利用しているプラスチック製のストローについて2020年までに使用をやめると発表しました。マクドナルドも英国やアイルランドの店舗でプラスチックストローの利用を段階的にやめ、紙製ストローを導入する方針です。 その理由は「マイクロプラスチック」と言われる微小のプラごみが海を汚染していることに起因するのですが、なぜストローばかりがこんなに注目を浴びているのでしょうか。マイクロプラスチックごみにかかわる問題について考えてみましょう。

この2点から、ストロー廃止の議論が進んでいるのですが、世の中に決定的なストロー廃止を訴えたのは、ストローを鼻に詰まらせたウミガメの動画でした。絶滅危惧種でもあるウミガメの鼻に詰まってしまった10センチほどのストロー片。取り出すのに8分近くもかかり、その間苦しむウミガメの姿は涙なくしては見られないほど……。この動画は衝撃とともに世界中の人々にとらえられ、瞬く間にSNSで拡散されました。海の汚染が招く現実を突きつけられたと言えるでしょう。

今年6月には、重さ8キロにもなるレジ袋を飲み込んで餓死したクジラがタイで見つかり、ウミガメ同様、大きな話題になりました。タイは世界的にもレジ袋の利用が多い国とされ、この悲報をきっかけにレジ袋の利用を見直す動きが出てきたといいます。生物学者がレジ袋有料化などの対策を提唱したことに続き、タイの関係省庁や自治体、企業などの約20団体は、2027年までにプラスチック廃棄物の半減を目指す覚書に調印したということです。

── 各国や街の対応が進んできたことはわかります。では、私たちの国、日本はどうなのでしょうか。紙製ストローは今後普及するのでしょうか。そもそも、マイクロプラスチックごみをなくすために、私たちはどうしたらよいのでしょうか。
引き続き、後編でマイクロプラスチックごみの問題について考えてみたいと思います。

参考URL:朝日新聞、ほか

≪記事作成ライター:山本義彦≫
東京在住。航空会社を定年退職後、介護福祉士の資格を取得。現在は社会福祉法人にて障がい者支援の仕事に携わる。28年に及ぶクラシック音楽の評論活動に加え、近年は社会問題に関する執筆も行う。

【記事元】
日本クラウド証券株式会社 https://crowdbank.jp
日本クラウド証券メディア マネセツ https://manesetsu.jp

【転載元】
リーダーズオンライン(専門家による経営者のための情報サイト)
https://leaders-online.jp/

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