純丘曜彰 教授博士の執筆記事一覧

2022.07.21

無常を追う日本的無常観

純丘曜彰 教授博士 / 大阪芸術大学 哲学教授

/渦中の権勢の栄枯盛衰を横目に眺め、これをむなしい「無常」と断ずる。ところが、その言葉は、まさに渦中の権勢そのものに向けて発せられ、それにマウンティングす...

2022.07.16

皇国日本は血の暗殺で生まれた:大化の改新での凶行

純丘曜彰 教授博士 / 大阪芸術大学 哲学教授

/蘇我入鹿の罪状は、彼が臣下の身上にもかかわらず、天皇のみに許されている八佾の舞を祖廟で行ったこと。これをもって、彼は、皇統僭奪の野心あり、とされ、暗殺は...

2022.07.03

末法の穢土:平安時代中期

純丘曜彰 教授博士 / 大阪芸術大学 哲学教授

/平安の貴族文化の最盛期、源信が『往生要集』をまとめ、絶頂にあったはずの藤原道長、頼通親子が浄土教に心酔。彼らの背景には、いったいなにがあったのか。/

2022.06.23

時間の現象学:時性という価値付与

純丘曜彰 教授博士 / 大阪芸術大学 哲学教授

/現在に内在する物事の特殊な一部も、一般にその過去や未来としての〈時性〉を付与することが可能であり、実際、かなりのものが、現在にあって現在ではないものとさ...

2022.06.19

なぜウクライナは偉そうなのか? :新石器・青銅器時代のヨーロッパ

純丘曜彰 教授博士 / 大阪芸術大学 哲学教授

/大戦後、ドイツナチスの「アーリア仮説」に代わって「クルガン学説」が唱えられ、ウクライナこそがすべての文明の源泉だった、などとされ、東欧移民のコンプレック...

2022.06.11

経済衰退期の経営戦略

純丘曜彰 教授博士 / 大阪芸術大学 哲学教授

/この百年の、労働者としても、消費者としても、そして、経営者としても、だれにでも開かれていた大衆大量生産消費市場社会の方が文明論として異常だった。今後は、...

2022.05.31

資産凍結=デフォルト:ドルの終わり

純丘曜彰 教授博士 / 大阪芸術大学 哲学教授

/今回の一件は、環境主義とやらでむしろ石油離れに向かう国際動向に危機感を持った米国が、安全保障兌換通貨としてドルを再々定義して延命しようと世界に仕掛けた大...

2022.05.20

40の問題解決法(その3):読書猿『問題解決大全』から

純丘曜彰 教授博士 / 大阪芸術大学 哲学教授

/読書猿氏が著した『問題解決大全』は労作だ。とはいえ、この本、かならずしもまとまっていない。というわけで、その追加的な解説をかんたんに書き留めておこう。:...

2022.05.08

美大受験のための中級デッサン:質感・重量感・躍動感・色彩感

純丘曜彰 教授博士 / 大阪芸術大学 哲学教授

/デッサンの初歩においては、とにかく徹底的に対象を見ることを教えられるだろう。だが、そこから一歩前に進むためには、対象を見ている自分を見ることが求められる...

2022.05.06

40の問題解決法(その2):読書猿『問題解決大全』から

純丘曜彰 教授博士 / 大阪芸術大学 哲学教授

/匿名の読書猿氏が著した『問題解決大全』(フォレスト出版)は、労作の良書だ。とはいえ、この本、元ネタに引っ張られて、その要約がかならずしも問題解決というテ...

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