先週Linkedin経由で見知らぬ人から メッセージが飛んできました。 連絡をしてきたのは、ヨーロッパのあるコンサルティング会社で、 ある企業の日本でのプロジェクトの立上げを 手伝ってくれないかというコンサルティング案件の話でした。
なんとなく面白そうだったので、まずはSkypeでミーティングをし、
お互いのことを理解しようということになりました。
こういうプロジェクト単位で見知らぬ同士が召集され、
一緒に仕事をできるかどうかを
数分の面談で判断しないとならないという
ケースはよくあります。
こんなとき、お互いにどんなことを聞くか。
出身企業や学歴などに興味はありません。
お互いに知りたいのは、「プロジェクト」歴です。
相手がこれまでどんなプロジェクトをやってきたのか。
そのプロジェクトでどんな役割をして、具体的にどんな成果を出したのか。
これに終始します。
通常の転職面接でも過去の仕事について質問したりしますよね。
ただ、個人の能力で勝負しようというビジネスパーソンとしては、
「こんな会社のこんな部署でこんな役割でこんな仕事を担当していましたー。」
では弱すぎです。
もちろん、有名な会社に勤めていたとか、役職は何だったかなど、
そんなことは、あなたがどんなことができる人なのかを
何も説明していません。
これまでどんなプロジェクトをやってきたのか。
具体的な目的(ミッション)に対して、どんな成果を出したのか。
そうしたプロジェクト歴こそが、ビジネスパーソンとしての
あなたを説明します。
ビジネス界のグル、経営コンサルタントのトム・ピーターは、
著書「セクシープロジェクトで差をつけろ!」の中で、
「プロジェクトとは生きた証であり、プロジェクトこそがブランド人の登竜門となる」 と語っています。
会社で与えられている仕事を確実に遂行する。
これだけでは、十分ではありません。
・具体的な問題を解決する。
・これまでになかった新しい仕組みを立ち上げる。
そういったプロジェクト化された仕事に
どれだけ取り組んで、成果を上げたのか。
さらには、
どんだけ凄いプロジェクトをやってきたか。
これが今のあなたを表現するものです。
だから、あなたが携わるプロジェクトは、
あなたの資産となります。
あなたのブランド資産になります。
こう考えると、今後どのように仕事に取り組むべきか
自ずと変わってきますよね。
たとえ今あなたが会社員であっても、与えたものをこなすのではなく、
より能動的に仕事(プロジェクト)を取りにいくことが、
自分の資産を増やすことになります。
プロジェクトベースで仕事をするコンサルタント、SE職といった人でなくても、
どんな会社でも、プロジェクトに参加する、プロジェクトを立ち上げる
チャンスがあるはずです。
自己表現として、
自分は、どんなプロジェクトに携わりたいか、
どんなプロジェクトを立ち上げたいか、
考えてみましょう。
そのプロジェクトがあなたブランドの資産になります。
積極的に(戦略的に)プロジェクト経験を積み、
あなたの資産をどんどん増やしていきましょう。
【プロジェクトの現場を勝ち抜く技術】
2015.07.26
2015.08.02
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