人生・キャリアは無数の「選択」の連続によって織られていきます。そのとき、人により「選択する力」の差が出ます。この4月から晴れて新社会人となったみなさんに、3つの「選択する力」を紹介します。
遠回りになりつつも、積極的に、既存の枠の外から選択肢をつくり出せる。仕事・キャリアを独自に大きく切り拓いている人は、この点に地力があります。また、そうした選択肢をつくり出す過程で、状況打開の筋が見えてくる場合も多いものです。
◆長い時間をかけ選択の正しさを証明していくものもある
そして3番目は、自分が選んだ道をその後の努力で「これが正しかった!」と思える状況をつくる力です。
選択は往々にして、その行った時点では正しいとも正しくないともわからないものです。それを事後的に自分が納得できる形に持っていくのも大切な力です。図太く、粘り強く未来をつくっていく力と言ってもいいでしょう。
まさにあなたはいま、この会社を選びました。晴れて一流のブランド企業に入社できたからといって、その選択がはたして正解であるかどうかはわかりません。数年先、仕事内容に違和を感じ、身体を壊してやめざるをえないようなケースに陥らないともかぎりません。逆に、志望順位は何番目かの会社だったけれど、その会社の資源や特性をうまく活用して自分の能力が思う存分開花したというケースもあります。
あなたはひとまず人生最大級の選択である「就職」を終えました。しかし、その選択を事後的に正解にしていく戦いはいま始まったばかりです。ともあれ、みなさんの希望に満ちた船出を心から祝福いたします。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2009.10.27
2010.03.20
キャリア・ポートレート コンサルティング 代表
人財教育コンサルタント・概念工作家。 『プロフェッショナルシップ研修』(一個のプロとしての意識基盤をつくる教育プログラム)はじめ「コンセプチュアル思考研修」、管理職研修、キャリア開発研修などのジャンルで企業内研修を行なう。「働くこと・仕事」の本質をつかむ哲学的なアプローチを志向している。