Webマーケティングに関して、大企業と中小企業の格差が広がっていると言われている。中小企業はどのようにコンテンツマーケティング(Webマーケティングの一部ととらえることにする)に取り組めばいいのだろうか。
立ち上がったとしてもすぐに終わってしまうのだ。
コンテンツマーケティングを継続していくプロセス上の点は、「コンテンツの生成」「編集と更新」「配信・告知」と3つの段階に分かれる。
この3つの要点のうち、最後の「配信・告知」は、大手と中小のもっとも差がつく部分で、予算が大きくものをいうところではある。よって、予算の少ない企業にとっては、「コンテンツの生成」「編集と更新」に力を注ぐことになる。
前述したように、コンテンツマーケティングが続かないもっとも大きな原因は、継続の難しさだ(特に中小企業)。最初に意気込んで作成したコンテンツWebサイトの更新がままならず、やがてアクセス数も増えず、やがて放置されるというパターンだ。
成果がすぐに表れる場合は問題ないが、コンテンツマーケティングは浸透に時間もかかり、即効の成果は見えづらいため、経営層の理解はなかなか続かない。
ゆえに、「経営者の理解がない」と嘆く結果になってしまうのだが、結局、「編集と更新」の部分が甘いために、起こってしまう。
原因はたくさんあるが、まず、そもそものコンテンツマーケティングを手段として始めてしまうことが失敗の最大の原因だ。コンテンツマーケティングのスキルとは、「編集力」にあるわけで、数ある自社のメッセージをいかに配信していくかという「知恵」の問題だ。中小企業の場合、予算が少なく、マーケティングソリューションを吟味しながらチョイスしなければならないのだから、余計にここには力を注がなければならない。
中小企業が行うべき4つのポイント
では、特に中小企業がコンテンツマーケティングを行う際に気をつけなければならないことはどのようなことだろうか。
まず、コンテンツを編集力によってつくりあげていくには、コンテンツの生成プロセスを持つこと。
「ネタがない」と言って、「何かないですか?」というようなくだらない質問を決してしないこと。やみくもなコンテンツづくりは間違いなく尽きてしまう。
「トレンドワードを定点で入手し、それについてのインタビューや調査で関連コンテンツをつくる」「定期イベントのレポート」「経営陣のインタビュー相手を順番に決めておく」「お客様の紹介ルートを営業と決めておく」など、複数の生成プロセスを持つことが、編集力を鍛え、周囲の情報にも敏感になっていく。
次に、経営陣へのコンテンツマーケティングの十分な提案と説明の後、コンテンツの内容は、経営者自身のメッセージ、ソリューションを中心にすること。
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