コンテンツマーケティングを実践する場合、多くの人がぶつかるのが、継続更新の難しさだ。ネタが少なくなってしまうのは、ある程度は仕方のないことだが、コンテンツマーケティングとしての仕掛けを維持していくために、何か良い方法はないのだろうか。
ダイレクトマーケティングが広まるにつれ、様々な業態においてコンテンツマーケティング的なアプローチをする企業が増えてきた。エンドユーザーが現在のビジネスや生活において、自社の商品やサービスに関連するテーマのなかで、利便性や質の向上につながるコンテンツを発信することで、エンドユーザーとの信頼関係を築こうとするわけだ。
しかし、商品を提供する側からすれば、プロダクトアウトの発想から離れるのは至難の業で、ユーザーのベネフィットから発想することは、なかなか簡単なことではない。
そうすると、すぐに起こるのが「視点の少なさ」で、多くの企業がコンテンツの継続した作成と発信に困ることになる。
当初は意気込みもあり、月に複数のコンテンツを発信するものの、いわゆる「ネタ切れ」状態になってしまい、いつのまにか滞ってしまい、最新の更新が1年前といったことになってしまう。
当然、最初に、コンテンツのカテゴリーやテーマを広く持ち、定期的な更新を意識するのだが、いずれ限界にきてしまうのだろう。
ネタが少なくなってしまうのは、ある程度は仕方のないことだが、コンテンツマーケティングとしての仕掛けを維持していくために、何か良い方法はないのだろうか。
ペルソナの設定がコンテンツマーケティングを難しくする?
最初のカテゴリー分けの際に、よくやってしまうのが、ターゲットユーザーごとに絞った「ペルソナ」アプローチだろう。
実は、コンテンツのネタ切れに陥るのは、このペルソナ設定にあると指摘する人は多い。
たとえば、ユーザー属性のひとつとして、40歳代後半の年収1000万円のビジネスマン、平日の夜は、遅くまで仕事をしていることも多く、時間を見つけ出しては、様々な交流イベントや勉強会に勤しんでいる。休日はジムに通って汗を流しており、心身ともに、成長とスキルアップに常日頃心掛けている、的なペルソナを描くわけだ。
そこで、マーケティング担当者は、こうしたちょいリッチなエネルギッシュなビジネスマンがほしがるコンテンツを探す。そしてビジネススキルアップや自分自身を高めることについては惜しみなくお金を出すと考え、それにつながるようなコンテンツを発信するといった具合だ。
ところが、このビジネスマン、常にスキルアップのことを考えているわけでもないし、むしろ、もっといろんなことを省力化したいと考えているのかもしれない。それよりも、こうした忙しい(収入からみて)人は、抱えられないほどの仕事や生活の用事を必死で片付けている。
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