前回まで5つのキーワード型調達購買改革の誤解について説明してきましたが、今回はそのまとめになります。
このように品目毎に何をやらなければならないか、また重点をどこに置くべきなのかは品目によって異なります。これはサプライヤも同様です。同じ品目群のサプライヤであってもどういう関係性をつくっていくかは、サプライヤ毎に異なるからです。
層別化して重点志向することにはエンパワーメントが必要です。意思決定するのは調達購買担当者だからです。キーワード型改革ではこのような考え方や課題はありませんでした。キーワード型改革から脱却すると意思決定の方向も場面場面で異なります。権限移譲をおこない、状況に応じて「考えられる組織」づくりが必要です。
そのためにはスキルの向上もジョブローテーションもやらなければなりません。担当者がカテゴリ毎の改革を自ら考え進めていく必要がでてきます。状況に応じて(これが難しい)考えられる担当者が必要であり、それを支える組織や仕組みが必要です。
調達購買改革はこういう時代になっちゃったいました。要するにステージがあがったのです。ステージが上がったからそのステージにあった改革を進めなければなりません。新ステージの調達購買改革は、より一層カテゴリマネジメントとユーザーマネジメント、サプライヤマネジメントを同期させていかなければならないのです。
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調達購買改革を巡る誤解
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調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。